8-25:連続殺人オタク ページ37
中堂「とにかく、探すなら金だ」
『……私は別に探して欲しい訳じゃないですよ』
中堂「あ?」
『無理に金を積んで探して欲しいわけじゃない……"あったらいいな、教えくれ"それだけです』
三澄「どうしてこの刺青の方を?」
『……5年前、藤尾
東海林「それって中堂さんと一緒じゃん」
先程東海林と呼ばれた女の人が声を出した
中堂「……ソイツらはお前のなんなんだ?」
『……兄と義姉です』
中堂「そうか…」
三澄「つまりこの刺青はその組織の一員の証…それがあったら藤尾さんにお伝えすればいいんですね?」
『そういう事です』
久部「…藤尾さんは一体どうしてそこまで……」
『……兄夫婦の忘れ形見がいるんです』
久部「いる…?」
『私達はこの組織に人生を狂わされた……兄夫婦は死に、私は後遺症を負い……あの子も……』
三澄「……分かりました。善処します」
東海林「ちょっとミコト…」
『ありがとうございます』
三澄「ですが……"相手を殺す"と言うのはやめてください」
『……』
三澄「あそこの中堂さんもそうでしたが…復讐したところでこの組織がやったことは消えないし覆らない……なのに態々復讐して自分が一生の傷を負うなんておかしいと思うんです…」
『そう……ですか』
三澄「ですからそれを踏まえた上で約束しましょう」
『分かりました、ではよろしくお願いします』
そうして私はまた1歩、目的に近付いた
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作者名:翠春 | 作成日時:2024年3月2日 17時