沈んだ心の色は【MIU404】 (ページ33)

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8-21:二度と笑わない貴女ページ33

蒲郡「出所した堀内から電話が会った時、言ったんだ"俺はもう刑事じゃない、困ったことがあったら地域部の木村に相談するといい"…そう言ったら俺を見捨てんのか、お前も他の奴らと同じか…そう言って電話は切られた」

ガマさんはその電話の後
買い物帰りに堀内の車に撥ねられ麗子さんを亡くし自分も怪我を負った…そして意識が無くなったらしい

蒲郡「気がついたら、1週間経っていた。何があったか…まるで思い出せなかった。だけどね…俺の脳みそはよくやったよ……記憶が戻るか半々ってところで踏みとどまった…おかげで…あの日を思い出せた……二度と笑わない…麗子」

伊吹「……どうして警察に連絡しなかったの…」

蒲郡「轢いた証拠はあっても目撃者はいない…過失致死になるだけだ……だがあれは殺人だ。罪を犯す者をどうしたら救えるのか、そう話した妻は殺された……救いがあるかと…この本を開いた」

『…ガマさん…』

蒲郡「迫害されたキリシタンは指3本を切り落とされた…荷札には獣という字……被害者は獣に見立てられて殺された……犯人は見つからなかったが今になってその気持ちが分かる……処刑人にも､良心の呵責はある」