8-11:怪獣大決戦 ページ23
神倉「UDIラボ所長の神倉と申します」
どうぞこちらへと案内される
神倉「いやもうほとほと困っていまして…なんでしたっけ捜査一課の刈谷さん？あの方とうちの解剖医が揉めに揉めて…」
伊吹「刈谷って感じ悪い魔人なんすよ」
『どうもすみません』
神倉「うちの中堂もね"感じ悪い"、"口が悪い"、"態度が悪い"の三拍子が揃った男でしてね。もう怪獣大決戦みたいになってしまいましてね」
志摩「何か解剖結果に問題が？」
神倉「いや解剖結果については鑑定書の通りで間違いありません」
『どういうことですか？』
神倉「いや中堂はね、連続殺人と言うと並々ならぬ思い入れを持ってしまうんですよ」
伊吹「連続殺人オタク？」
神倉「そんな感じです。そこで過去の2件のご遺体の鑑定書を勝手に取り寄せて調べたら不自然な点があったと」
そうして部屋に案内される道中
「あれ？藤尾さん？」
『え？』
「やっぱり藤尾さんだ。お久しぶりです」
ボブヘアーの小柄な女の人
隣にはクルッと巻いたような髪の女の人にメガネの男の人
『えっと…？』
「あ、すみません急に…」
「ミコトの知り合い？」
神倉「三澄先生と何か交流が？」
『いえ……無かった気が……』
三澄「5年前､藤尾詠さんの解剖を担当した三澄ミコトです」
『あ、…あの時の…』
志摩「知り合いか」
三澄「あ、お仕事でしたか？すみません呼び止めちゃって…どうぞ行ってください」
『あ、えっと…』
伊吹「伊央ちゃん？」
『後で連絡するんで、これ、私の連絡先です』
三澄「あ、どうも…」
神倉「それじゃあ行きましょうか」
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作者名：翠春 | 作成日時：2024年3月2日 17時
