沈んだ心の色は【MIU404】 (ページ21)

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8-9:ぜったいに思い出すページ21

刈谷「司法解剖の結果、切断された三本の指の断面には生体反応がありました｡生きている内に切断されたということです」

田島「1人目の容疑者は菅沼聡55歳、被害者の堀内が働いていた中野のパチンコ店の店員で堀内が辞めることになったケンカした相手です。20年前の第一の殺人の遺体発見現場は千葉でした。菅沼は当時35歳で同じ千葉に住んでました」

「2人目の容疑者、峯岸智明34歳…中古自動車販売業者、店の自動車を堀内に貸したところ勝手に売り飛ばされ揉めていたようです。ただし峯岸は第一の殺人の時まだ14歳で仙台に住んでいました」

伊吹「はーい」

『！？』
志摩「おい、やめろ！」

伊吹「堀内は小心者の癖にカッとなりやすい性格だった、金目当てじゃなく峯岸との間になんかあって、腹いせに車を売って怒らせて殺された可能性もありますよね？」

刈谷「なんで堀内の性格を知ってんだ」

伊吹「ガマさんからの情報でーす」

刈谷「がま？」

伊吹「知らねぇのかよ、茨城のグレートデカ」

『堀内を担当していたことがある元茨城県警の刑事の証言です』

志摩「所々記憶が曖昧なんですけど」

伊吹「いや、ガマさんは必ず……手がかりになる何かを思い出す」

刈谷「…だったら……思い出させてから言え!!」