7-2:住めない部屋 ページ2
伊吹「てかさ〜トランクルームって住めんだな」
『トランクルームは荷物の管理、保管を目的とし宿泊や仮眠は法律違反、契約書にも必ず記載されてるはず』
伊吹「つまり?」
『住めない』
志摩「2016年…いつからいたんだ?」
現場にあるレシートを見て志摩がそう言う
そして私達は管理人に話を聞くことに
「猫がドアの所を掘ってるのを見つけて…猫砂もあって餌付けしてるんじゃないかと…それで部屋の契約者に電話したんですが繋がらなくて、スペアキーで入ろうとしたら鍵空いてて…」
『あの人を見たことは?』
「ないです、ないですよぉ…まさか暮らしてたなんて…」
志摩「契約者は?」
「あぁはい」
志摩「山中誠二、口座名義も一緒」
伊吹「あれ?別人じゃね?」
「は?」
志摩「この人見たことは?」
「わかんないです…」
『契約開始が2009年…』
伊吹「10年も前?」
志摩「あの死体は誰なんだ…」
『どこかで見たことある気が…』
伊吹「んー……」
あれから私達は本捜査に向け所轄と情報共有していた
志摩「検死官によると死後40〜48時間、窒息死だと思われる」
「被害者はホームレス…自 殺ですかね」
「ホームレス仲間が自 殺体を見つけ金を持ち逃げ、発覚をを恐れて猫砂を撒いた」
「有り得るな、防カメの映像は?」
伊吹「カメラはダミー録画はなし、残念」
『被害者の身元については契約者の山中誠二をあたります』
「敷地内で3人発見しました!全員利用者だと…」
志摩「聴取した方が良さそうですね」
「…ウチらは山中誠二をあたります。ここはよろしくお願いします」
伊吹「所轄やる気ねぇなぁ」
『自 殺だと思ってる』
伊吹「はぁ〜志摩と伊央ちゃんは?」
志摩「伊吹は?」
伊吹「ん?俺はねぇ〜にゃんか気になるにゃんかの気配を感じるきっとにゃんかある!」
志摩「珍しく気が合うな、俺もただの自 殺だとは思えない」
『同感』
伊吹「やり直し〜!そこは"ただの自 殺とは思えにゃい"」
志摩「そこまで気合わない、行くぞ聴取」
3人の利用者達はみんな個性的な格好をしていた
伊吹「てかなんかすごいの出てきたね」
志摩「楽しみだなー」
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作者名:翠春 | 作成日時:2024年3月2日 17時