23話 ページ42
サンタ見習いの少年「おーい!」
少女「えっ?あ、ま、まだ帰ってなかったの!?」
サンタ見習いの少年「うん。プレゼントを渡していなかったからね!どう?空からの贈り物、気に入った?」
少女「…まぁ、悪くないんじゃない!」
サンタ見習いの少年「それじゃあ、また次のクリスマスに会おう!メリークリスマス!」
少女「うん!メリークリスマス!」
ショーは観客達の歓声と拍手に包まれて幕をとじた。
─舞台袖
寧々「─はぁ。いつもの10倍ぐらい大変だったかも」
櫻子「ちょっと、草薙さん!」
寧々「えっ。あ、フェニックスステージの……」
櫻子「…今日のショー、とても良かったわ。あなたの歌声も素晴らしかった」
寧々「え?あ、ありがと……」
櫻子「特に最後の歌は……うっ」
寧々「えっ、泣いてる?」
櫻子「泣いてないわよ!!とにかく、私達のライバルとしては認めてあげないこともないわ!次もいいショーを作ることねっ!」
櫻子はそれだけ言い残して歩いていった。それを見ながら寧々は微笑む。
寧々「……ふふ。思ったより嫌なやつじゃないかもね。青龍院」
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??「歌がメインのクリスマスショーっていうから見に来たのに……結局歌ったのは緑髪の女の子。出たと思えばやっぱり歌えないみたいだし…。歌えないくせにショーを続けてるってなんなのよ」
彼女はからになったペットボトルをゴミ箱に捨てると、足早にフェニックスワンダーランドを出ていった。
─数週間後
えむ「みんなー!着ぐるみさんが、中間発表持ってきてくれたよー!」
A『おぉっ!』
司くんはそれを聞くなりえむちゃんの持っていた紙をひらりとめくった。
司「おお、ついに来たか!1位は…!フェ、フェニックスステージか…!」
司くんは結果を前に顔をしかめた。
寧々「あ……」
類「…おや?よく見ると、下にもうひとつ順位表があるよ。上のものが前回の得点と合わせた総合順位で、下のものが今回のショーの順位だから…」
A『…え?それだったら…!』
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年1月13日 18時