【プロセカ】このステージで輝きを！［2］ (ページ34)

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15話ページ34

えむ「そうそう!!それで......」

寧々「なんか分かる気がするな」

私達の耳にも2人の声が届く。

A『楽しそうだね、寧々も少し明るくなった』

類「そうだね、休憩を挟んで正解だったかもしれない」

A『類くんは寧々の昔の歌い方知ってるの？』

類「少なくとも今よりも楽しんで歌っていたのは確かだよ」

A『そっか....私も楽しかったな』

類「....」

私はそんなことを呟きながら司くん達の方へ歩き始めた。

司「しかし、寧々達も家族と一緒にショーを見てからショーをやるようになったんだな」

寧々「え？」

司「オレも、最初に見たショーは家族と見た。入院しがちな妹が、久しぶりに出かけられると喜んでいて....そのショーで妹があんまりにも喜ぶものだから、オレもこんな風に妹を笑顔にさせられたらと思って、ショーをするようになったんだ」

寧々「.....そうだったんだ」

A『司くん、いいお兄ちゃんじゃん』

えむ「そうだねぇ〜っ!!♪」

私は自然と笑みを零しながら話を聞いていた。

司「それからは、ずっとショーの練習をしていたな！歌とダンスとポーズの研究をよくしたものだ」

類「フフ、僕と寧々もショーを見たあとは、よくショーの練習をしていたよ」

寧々「類は昔から無理なことばっかり言ってたけどね。川に飛び込めとか、足でジャグリングしろとか....」

寧々の言葉に類くんはおや、そうだったかな？と微笑んだ。

寧々「ちょっと、忘れたフリしないでよね」

A『あはは....私はなんでだったかな...お父さんが演出家だったから気づいたら私はステージに立ってたな』

類「おや、そうだったのかい？」

A『うん。だから小さな時からお父さんの書いた脚本のショーだけは主演でいよう。って思ってたんだよね』

私の言葉に司くんがそうなのか、と頷く。

A『周りにはショーのこと分かってくれる子いなくて…結局一人ぼっちだったんだけどね(…私を責めたあの子も……結局…)』

寧々「そう…だったんだ」

えむ「えへへ♪ちっちゃいみんなのショー、見てみたいなー☆」

えむちゃんはみんなの話を聞いて目をきらきらさせた。

司「幼いオレのショーならば見られるぞ！親が映像で残していたからな！」

えむ「ほんとに！？今度見せて〜♪」