【プロセカ】このステージで輝きを！［2］ (ページ24)

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5話ページ24

私の言葉に司くんは顔をしかめた。

司「だが...放っておくのもまた危うい」

A『うーん..じゃあどうするの？』

私の質問に司くんは顔をがばっとあげて、

司「─フェニックスステージを、全員で偵察しに行くぞ！」

と声をはりあげた。

─フェニックスステージ
えむ「コソッ!!コソコソコソコソ〜.....コソっ！」

えむちゃんは私達より前に進んで誰よりも楽しそうにしている。

えむ「隊長！フェニックスステージに到着です！」

類「うん、なかなか元気な偵察だね」

司「静かにしろえむ！バレたらどうする！」

寧々「そっちも声大きいから。ちゃんと見つからないようにしてよね」

A『にしても....すっごいステージだね...私達のステージよりもずっと大きい...』

私の声にえむちゃんはうんうんと大きく頷く。

えむ「フェニックスステージは、うちで1番おっきなステージだからね！ショーのキャストも1番多いし、お客さんも1番入るんだよ！今は建て替えられちゃったから、昔とはちょっと変わっちゃったけど....」

A『そうなんだ...でも人数にあったステージって感じ！ね、司くん』

司「...フン、気に食わんな！」

A『あれ....笑』

私が話をふると司くんはふんっと鼻を鳴らした。

司「どうせこんな金満のステージでショーをやる連中は、設備にあぐらをかいているに違いない！本物のスターがいれば、こんなかっこいい....おほん、こんなゴテゴテしたステージは必要ない！フェニックスステージ、恐るるに足らず！」

寧々「だから、声大きいってば」

類「おや、役者が出揃ったようだよ。かなりの数いるねえ」

私の隣で類くんはステージをさした。

？？「準備はいいかしら？冒頭のナンバーからいくわよ」

えむ「あ！ちょうど歌うみたいだよ！」

A『ほんとだ...どんな歌歌うんだろ...』

ステージでは、さっき指示を出していた少女が目をつむり、静かに歌い出そうとしていた。

A『...』

？？「♪───！」

寧々 A『「...っ！？」』

私と寧々ちゃんは顔を見合わせてその歌の上手さに驚愕した。

寧々「(この歌声...なんて迫力...！)」

A『(...引き込まれるみたい...すごい...！)』

寧々「(テクニックも段違い....けど、それ以上に、気持ちが胸に響いてくる。ただ″歌がうまい″だけじゃない。役として歌いこなしてるって感じる)」