2話 ページ3
神山高校 文化祭当日─
瑞希「やっほー、杏!」
杏「あ、瑞希!待ってたよ!」
瑞希「...って、何?そのTシャツ」
杏「あぁ、文化祭のクラスTシャツだよ。クラスのみんなでお揃い作って、お揃いで着てるの。たしか瑞希のぶんもあるよ。持ってこよっか?」
瑞希「...んー、ボクはいいや。人多いから、着替えるところ探すのもメンドくさいしね〜」
杏「そぉー?まぁ、別にいいけど!」
A『あれ?白石さんの隣にいるのは...あっ!やっぱり!暁山さん!』
私は2人に近寄っていった。
瑞希「あっ!Aちゃんじゃん!元気してた〜?」
A『暁山さんこそ!転入初日以来だね!』
杏「あれ、Aちゃんは一緒にまわる人いない感じ?」
白石さんの問いかけに私はあぁ...と目をそらす。
A『じ、実は...まわる人いる予定だったんだけどさ〜...1人は演劇の主演みたいだし、1人は怪しい機械もってどっか行っちゃうし、1人は店番あるしで...』
杏「ありゃ〜、タイミング合わなかったんだね〜」
白石さんは笑いながら私に目を向けた。
瑞希「演劇の主演?すごいねー!それに機械もってどっか行ったって...類でしょ...」
A『あはは...2人して落ち着きなくてさ〜...』
私は苦笑いをしながらポリポリと頭をかいた。頭に2人の顔が浮かぶ。
A『(...なにもなく文化祭終わればいいけど)』
杏「それなら、Aちゃんも一緒に文化祭まわろうよ!」
A『えっ?いいの?!な、なんか、邪魔じゃない??!』
私があわあわとふためいていると白石さんはそんなことないって!!と私の肩に手をおいた。
瑞希「うんうん、Aちゃんも一緒の方が楽しいよ〜?」
杏「それじゃ、さっそく文化祭まわろ!」
白石さんは私達の手を引いてぐんぐん走り出した。
神山高校 中庭─
瑞希「へぇ、どこも結構賑わってるね〜。杏の言ってたとおり、模擬店もたくさんあるし」
杏「うん!うちの学校の文化祭って、一般の来場者も多いみたいだよ?」
A『へぇ...文化祭で少しでも神山高校に慣れれたらいいな』
杏「Aちゃんはこの学校にきて最初のビッグイベントだもんねー!楽しんじゃお楽しんじゃお!」
白石さんの言葉に私はうん!と大きく頷いた。
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年1月13日 18時