怖いもん4 ページ21
※シルク視点
ンダホが帰ってからAも落ち着いたように
リビングでぼーっと座っていた。
シ「A。そろそろ寝ろよ」
時刻は午前1時。
俺はいいけどAは寝なきゃダメだ。
「･･･シルクも一緒に寝よう？」
･･････。
いやまあ、こんなこと予想出来たけど。
流石に辛い。
シ「そこに布団敷いてあるから。大人しく寝とけ」
「･･･ごめんなさい」
あーもー！
そんなに弱々しいA、今出すなよ。
俺が悪いみたいじゃんか･･･。
シ「あと5分待って。俺ももう寝てやる」
編集中のパソコンを閉じて立ち上がる。
「ありがと」
Aは小さく微笑んで言った。
いつもとなんか違うから無性にドキドキする。
シ「おう」
ぶっきらぼうに応えて毛布を取りに行く。
後ろから小さな歩幅で着いてくるAが可愛
くてしょうがない。
布団の中。
距離はない。
完全にぴっとりとくっついており互いの体温が分かる。
背中にAの視線を感じてるから寝返りは打てない。
「･･･シルク。ごめんね」
シ「別にいいって･･･頼ってくれて嬉しいし」
柄にもないことを言ってしまった。
「･･･ありがとう」
そういったまま眠りについてしまったようだ。
相当疲れていたのだろう。
ずっと緊張してたのか･･･。
そう思うと抱きしめたくなって後ろを見る。
「･･･」
寝てる。
こんな距離で寝顔を見るのは久しぶり。
俺は小さく縮まって眠るAを抱きしめた。
「･･･ん」
起きるかなと思ったけど起きなかった。
匂いが俺とおんなじ。
･･･やばい、やっぱ離れよう。
どこかしらが元気になるような気がしてそっと離れた。
翌朝。
「おはよう･･･」
寝ぼけて起きた、寝癖のついたA。
「昨日はごめ･･･ありがとう。流石に同じ布団はやりすぎたかな･･･でもちゃんと背中向けてたし大丈夫だよね」
は。
シ「背中向けてたって･･･？」
じゃあ俺の感じてた視線って。
なに。
「･･･？」
俺は昨夜に抱きついたのって･･･ちゃんとAだよな？
って確認出来るわけもなく。
「･･･どうしたの？まあいいや朝ごはん作るね〜」
そう言ってニコニコ台所に立つ。
嫁っぽい。
いやいや、そんなんじゃなくて･･･。
こええええええええええ！！！！！
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作者名：もちもち x他1人 | 作成日時：2018年3月14日 17時
