実況者短編集『BL』

天使と人間(らだきょー) ページ15

人外パロ＆死ネタ注意
◇◇◇◇◇◇◇

いつだったかな、俺とお前が会った日は…
そうそう確か50年前以上だった話


『は？誰やお前』

「俺？俺はらっだぁだよ！見た所天使かな？」

『お前人間？』

「うん、そうだね、ねぇねぇ君は天使なの？」

『………帰れ、人間はここに来るべきじゃない』

「えー！…わかったよ…じゃあね！天使さん！」


まだお前は小さかったな、あん時は俺が追い出したけど、懲りずにまた来たよな


「来ちゃった！」

『はぁ？なんで来るねん、前に来るなって言わんかったっけ？』

「んーんー！言ってたよ！でも天使さんとお話したいから来たんだよ！」

『その天使さんっていうのやめい、お前が思っとるほど俺は良い天使ちゃうで』

「え？じゃあ名前教えてよ！」

『……人間に教えるわけないやろ』

「じゃあ……きょーさんだね！」

『は？！俺にはちゃんとした名前が…』

「でも教えてくれないんでしょ？」

『………』

「じゃあきょーさん今日は帰るね！」

『……待てや、その名前の意味はなんやねん、適当やったら認めんぞ俺は』

「……秘密！じゃあね！」

『はぁ？！おい！』


勝手に名前決めやがったよな、まぁ今はこの名前に愛着湧いてるけどよ…それからもずっと来たよな、毎日毎日


「きょーさん今日はご飯持ってきた！」

『天使はお腹空かないからいい』

「んな事言ってないで食べてよ！」

『んぅ…？！…………うまっ』

「でしょ！？」



「きょーさん今日は絵本だよ、きょーさんが知らない世界が見れるんだよ」

『へぇ…でも絵やろ？』

「絵でも世界は見れるんだよ！俺が大きくなったら見に行こうね！」

『………』



「きょーさん！きょーさん！今日はゲーム！」

『げーむ？なんやそれ、聞いた事ないぞ』

「まぁまぁ操作教えるからやってみよ！」



「ねぇ、きょーさん、なんできょーさんはこんな広い湖に住んでいるの？」

『適当』

「適当？！」

『おん、別に飽きたら離れることは出来るし、でも面倒臭いからここにいるだけ』

「…じゃあ俺が居るから飽きないね！」

『は？！』

「これからも一緒だよ！きょーさん！」

『……くっそ』


あん時は図星をつかれて少しムカついたわ、それから…何年たったかな、お前が10歳になった頃だな

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