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Aside
放課後、キュッキュッとリズムのいいペンの音だけが聞こえる。
結局、さっきの時間までに丸つけは終わらず生徒が帰った後、こうして教室で残って作業をしている。
本当は職員室でやりたかったけど、プリントの量が多すぎて持っていけなかった。
くそうっ！私にもう少し筋肉がついていれば…。
でも職員室でこっそり相澤先生のプリン食べちゃったんだよねー
(あれは絶品だった…)
まあプリント持てなかった分、得をしたって訳だ！
なんてくだらない事を考えていた時だった。
ガラッと教室のドアが開いた。
(ま、まさか！)
相澤先生!?
「あ、相澤先生！プリンなんて私知りませんからね！私食べてないです「あ"あ？」……あっ爆豪…くん」
そこにいたのは今でも個性を使いそうな激怒相澤先生ではなく
眉間に皺を寄せている爆豪君だった
マズイ!!プリン食べたこと、もしかしてバレた!?
「ど、どどどうしたのかな〜爆豪君？もう下校時刻過ぎたよね？」
とりあえずプリンから話を逸らそうとするも
「……何、人のもん食ってんだよ。」
と冷たい目が視界に入る
「それ相澤先生に言ったらプリント20倍だからな」
「そんなの余裕だわ」
「っ……で、何か用があるんじゃないの？」
ビシッと言ったものの、あっさり返されて
何も言えなくなった所で用件を聞いた
くそー！ちょっと頭いいからって調子に乗りやがって!!
すると爆豪君は山盛りのプリントと指さして
「それ、いつ終わるんだよ」と。
「んー、あとちょっとかなー」
「あっそ」
自分で聞いておいて、なんて冷たい態度
それでもヒーロー志望かよコノヤロー
そんな時だった
「………しろ」
「…え？」
(しろ？)
「いいから早く終わらせて帰るぞクソA!!」
なんて言い放ちながらガタッと乱暴に自分の席に座る彼。
「ふふっ。もう…相変わらずワガママなんだからー」
「あとA先生、ね？」と付け足すも
「うっせクソ教師」とこれまた乱暴に返された
爆豪君……いや
かっちゃんは私の幼なじみだったんです
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作者名：文葉三葉 | 作成日時：2016年7月20日 0時
