監視係は仕事をしたくない5.5（ディズニー短編集）

145 雨に咲く花 （サンフラワー） ページ26

A「今日は雨だから仕事が少ないな…」

ガチャ

息を切らして部屋に入ってきたのはリリーだった

リリー「A！！サンフラワーが！」


急いでてフラバンの待合室に向かうとぐったりのソファに横になるサンフラワーさんがいた

A「ど、どうしたんですか！？」

ガーベラ「雨が降っているのに傘をささないで外に出てたらしくて…」

A「もう！なにやってるんですか！」

マーガレット「…」ベシ！(スティックで叩く)

サンフラワー「す、すみません…」

A「ガーベラさん、あとは私が代わります。他の人は伝染らないように気をつけてください」

ガーベラ「わかったわ！さ、二人とも部屋を出るわよー」


バタン

サンフラワー「Aさん、ごめんなさい…」

A「説教したい気分ですが、充分反省しているようなのでやめておきますね(笑
あなたが雨の中、外に出るなんてちょっと想像つかなかったです」

サンフラワー「その…実は…」

サンフラワーさんは体を起こし机に向かう

A「ちょ、起き上がっちゃダメですって！」

フラフラしながらも机の上にあったものを私に渡した

サンフラワー「こ、これをあなたにあげたくて…雨のときに咲くから…」

サンフラワーさんが差し出してきたのは綺麗な空色の紫陽花やツユクサや…
サンフラワー「この花達は雨降り花と言って、『花を摘むと雨が降る、花が咲くと雨が降る』とも言わているんです」

A「…それを摘みに外へ？」

サンフラワー「はい、やはり言い伝え通りでしたが…(苦笑」

サンフラワーさんは苦笑いをしながら

その花の花言葉は知っていますか？

と聞いてきた

A「あ、あなたはずるい人です///」

その花言葉を思い出し、恥ずかしくなる

A「私も好き、ですよ」ボソ

サンフラワー「え…今なんて…///」

A「な、何も言ってません！早く寝てください！」

私は花を持ち慌てて部屋から出た

サンフラワー「期待、してもいいのかな…」



青い紫陽花→辛抱強い愛情
ツユクサ→ひとときの幸せ

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