０舎看守【ナンバカ】 (ページ47)

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第ヨンジュウゴ話ページ47

ツイス「…海翔さん、…Aさんは大丈夫なんですか？？」

イヴ「し、…死んでない…よね」

海翔「…安心しろ死んではない。主任は少しおやすみになられてるだけだ」
〈Aを軽々と持ち上げ〉

　

キジ「ちょっとどこに行くのよ」

海翔「翁さんのところです。早く処置をうけないといけませんし、またなにかあるかもしれませんからここには置いておけません」

キジ「…そうね、分かったわ。行ってきなさい」

海翔「はい。ありがとうございます」

　

「…ん、………A…さ……」

なんだ…、この声は…

『…0番…？』

レイ「Aさん！！」

『0番…、ここはどこだ…？』

レイ「ここはAさんの意識の中だ」

『意識の…？…あんま分かんねぇけど、そうなんだな』

《なんでも有りだな》

レイ「…その、Aさん…俺…」
　

『…なんだ？？』

レイ「…ほんとに悪かった！！」

『！……』

レイ「俺、…兄ちゃんの仇討ちだけのためにAさんを利用して,…仇がとれれば死んだっていい、なんて…自分勝手で…」
〈ぽろぽろと涙を溢して〉

『……そうだな。確かにお前は自分勝手でめんどうな奴だ』

レイ「っ……」

『だがそれがなんだ』

レイ「！…え？？」

『お前は“俺の担当する舎の囚人だ”これからも俺がちゃぁんと面倒見てやるよ。だから心配すんな』
〈よしよし、と頭を撫でて〉

レイ「！…お、俺……いいのか？…あんなこと、したのに…」

『？当たり前だろ？？俺はお前達がちゃんと出世できるまで傍に居るぞ』

レイ「っっ！A、さん……」
〈また、世話になる。と小さく呟きﾎﾞﾛﾎﾞﾛとどんどん溢れてくる涙を手で拭って〉

『おう！』

《こいつもまだまだ子供だ。ちゃんと成長するまで傍に居てやるか。
それに、こいつを苦しめた“エルフ”とかいうやつ……理由はなんであれ許しはしない》

　

　

　
　

『……猿鬼さんは大丈夫なのだろうか』

《ちゃんと、猿門とわかり合えると良いんだが…》