０舎看守【ナンバカ】 (ページ23)

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第ニジュウニ話　ページ23

本部

猿門「おーまーえーはー！一体何考えてんだ！！捕縛するのに囚人を半殺しにしてどうすんだ！あぁ！？
そんでなんで俺らが看守のてめーを取り押さえるハメになんだよ！！ざけんなコラ！」

キジ「二度手間もいいところよねぇ」

ハジメ「少し殴ったくらいで大袈裟なんだよ」
〈ふいっと目をそらして〉

『…少し、？？』

猿門「テメェの少しは半殺しを意味すんのか？
お前あの時存分に15番をフルボッコにしてたじゃねぇか。骨何本折ったんだよ」

キジ「顔面にも3～4発入れてたわよね…可哀想に」

四桜「腹部にも数発、その他合わせても『少し』ですむものではないな…いまだに意識が戻らない重体だ」

『うっわ、それは可哀想』

ハジメ「ぐっ…………」

三鶴「まぁそんなにハジメを責めんなって～、コイツは根っから口より先に手が出るタイプなのよん分かってあげて～」

キジ「そういえば鶴、アンタあの時現場に居なかったわね。まったく逃げ足だけは速いんだから」

三鶴「んもう！失礼ね！アタシだってちゃんと仕事してたのよ！！」

キジ「真似するのやめてくれる？叩くわよ」

三鶴「あの大会ってモニタリングして各舎房に放送してたろ？？15番と634番のことを流すなって看守長から命令きたから
その処理をずっとしとのよ、お陰で何一つ囚人たちにはばれてませぇん」

四桜「でもあの騒ぎだぞ？音や地響きで不思議に思う奴らもいたんじゃないか？」

三鶴「あ～！大丈夫大丈夫その対処もバッチリよん！！
『いつものバカ主任５人が大喧嘩してる』って館内放送したら囚人共納得したみたい」

ハジメ,猿門,キジ,A
「「「『ん、おい！！』」」」

四桜「……」

キジ「でもアンタのせいで大会めちゃくちゃになったんだから責任とりなさいよね？」

ハジメ「はあ？なんで俺だけなんだよ」

キジ「おだまり！アンタのあの囚人フルボッコ事件で空気すっごく悪くなったのよ！！顔面返り血だらけにして囚人半殺しにした刑務官を見て食事なんて出来ると思ってんの！？
新年大会後の華やかで豪華な食事会がまるでお通夜みたいな空気になったじゃないのよ！

しかもアンタのとこの13舎のコックなんて凄い顔してたわよ！超怖かったんだから！！」

ハジメ「ああ、確かにすごく悲しそうな顔してたな」

キジ「あれ悲しんでたの！？あきらかに憤怒の表情だったわよ！？」