０舎看守【ナンバカ】 (ページ21)

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第ニジュウ話ページ21

人体発火現象

それは人間の身体が『自然に発火する』現象のことをいう

ある者は足だけを残して焼死

ある者は下半身だけを残して焼死した

その現象の仮説は
プラズマ発火説
人体ロウソク
発火性遺伝子などがあげられるが

真実はいまだに不明である

ジューゴ「………」

俺はヤツを許さない

俺の『自由』を縛り

俺の『カタチ』を狂わせた

あの『男』がゆるせない

ﾄﾞｯ

ヤツのせいで『俺』が壊されたんだ

全部ヤツのせいだ！！

ﾄﾞﾝｯｽﾞｯ

ﾄﾞｶﾞｧｧｯﾝ

ウノ「うわっ！？」
〈ジューゴがはなった攻撃により壁が破壊され下へ落ちて〉

ウノ「いってぇ、おいおいまじかよ…！あれ、ジューゴか……？？」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

百子「……」

《15番の枷が『変異』した！？なんだあの姿は武器か…生身か？？
こんな囚人のデータは今まで聞いたことがないヤツは一体何者なのだ！！》

今この状況で私が下すべき判断はひとつ…！

百子「その二人を取り押さえろ！！奴らの力は我々の理外の理！捕縛し正体を暴く！」

『……』
〈バッと２人をとめに入り〉

ムサシ「まったく邪魔されちゃあ困るんだよ。今はまじな気分なんだ、データなら存分にとらせてやるからさ」

ドンッと炎を放ち

ハジメ,A「「…！」」
〈それをｽｯと左右に避けて〉

ムサシ「流石南波の看守だ、なかなかやるねぇ」

ﾄﾞｯ

ジューゴ「ヤツのことを教えろ！！目の次はその腕を斬るぞ！！」

ムサシ「もうあの時みてぇなへまはしねぇよ」

俺にはその枷が必要なんだ！

『うわ、すっげぇ熱量……これじゃ無闇に近づけない』
〈巻き上がる炎を見て〉

ハジメ「チッ…面倒くせぇな…」

猿門「な、なんだよこれ…」

キジ「嘘でしょ？」

四桜「くっ、どういう状況だ」

猿門「看守長！！これは一体…」

百子「説明は後だ！お前達もあの二人の囚人を止めにいけ！！」

猿門,キジ,四桜「「「御意！！」」」

ﾄﾞｶﾞﾝｯ

びしっ

四桜「いい加減にしろ！634番！貴様なんのつもりだ！ここで更に罪を重ねるつもりか！！微罰房行きではすまされんぞ！！我々への反逆行為は…」

ムサシ「あーはいはい。そういうのは俺を取り押さえてから言ってくれよ、イヌちゃん」

ﾄﾞｺﾞｫｯ