恋物語【短編集】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,099 hit

一生片想い ; MAHOTO ページ2

あ「もう、1年か～」

この1年は長いようで早かったよ。

----------------------------

あ「マホトおおおお！！」

マ「ごめんってw」

私が怒ってんのにさっきから笑ってるこいつ。

私の幼馴染。

そして片想い中の人。

さっきからなんで私が怒ってるかって？

あいつが、マホトが、

私の寝顔を私の携帯で撮ってその写真をそのまま私の携帯のロック画面に設定した。

あ「ねえ！ほんとに！ふざけないでって！」

マ「だーかーらーごめんってw」

あ「笑ってるから反省してるようにみえませーん！

マ「わーった！ごめんって！」

あ「むり！」

マ「ハーゲンダッツ奢るから！」

あ「私をモノで釣る気か！」

マ「じゃあ焼肉」

あ「うっ。しょうがない許してやろう」

マ「結局許してんじゃんw」

あ「うるさいw」

こんな会話がいつまでも続くと思ってた。

でもそれはいつかは崩れてしまう。

いつも元気だったマホトが急に私の前から姿を消した。

私が生活していく中でマホトは私にとって大きな存在だった。

だって、好きだもん。

だから毎日会って、話して、それが日常だった。

なのに、なのに、マホトは…

私からマホトを抜いたらもう私にはなにも残ってない

せめてさ、いなくなる前に

゛好き゛

って言えばよかった。

----------------------------

１年前そんな事もあったな。

あのあとお母さんによるとマホトは病気でいつも病院に通ってた。

そしてマホトは命を引き取った。

私には後悔しか残らなかった。

どうしてあの時気づかなかったのかどうしてあの時気づいてあげれなかったのか。

そんな後悔がずっとある。

ねえマホト。

好き…です。

この想いあなたに届いてますか？

Fin

：ワタナベマホト

一生片想い