35【作業室 no side】 ページ35
返答をされたことに驚き、周りを見渡す。
気付いていなかったが、作業室の机に鬱先生が書類をしながら座っていた。
鬱先生はシャオロンのことを視認すると、ペンを机に置きシャオロンの方に歩み寄る。
「…別に、友達でもなんでもええと思うで？」
「は？それ、どういうことやねん。」
「俺ちゃんと聞いとったんやで？さっきの会話。多分シャオロンが悩んどるん、オトハちゃんやろ？」
「…せやけど。」
素直に質問に答えていく。
鬱先生はにっこりと笑顔を浮かべ、言葉を続けた。
「オトハちゃんは、シャオロンのこともちゃんと友達やと思っとるやろし…多分、友達とか関係あらへんで？」
「そう、なんかな。」
「まぁそうなんちゃう？トントンに対してもそんな感じやったし、俺に対しても変わらん感じで話してくれとったしな〜！シャオロンとかさっきの幼馴染と同じレベルちゃうの？」
幼馴染と同じレベル。その言葉にシャオロンはぴくりと反応を示した。
自分がもしかしたら、オトハにとって大切な存在なのかもしれない。
そう思うと気が少し楽になったのか、笑顔を取り戻し始めた。
「…そうなんかもな！ありがとな、大先生！久しぶりに感謝したわww」
「は〜？いつでも感謝しろや！ま、今日は一仕事したわ〜！恋のキューピッド、ってやつやんな〜」
「あ？何言うとんねん。恋なんかしてへんわ。お前と違ってマブダチやねんオトは！」
「はぁ！？俺と違うってなんや！？」
「ホンマやねんな〜それが！」
「くっ…否定ができねぇ…！！」
「せめて抵抗しろやww」
いつものテンションが戻ってきたのか、大きな声で騒ぎだす。
流石に時間が経っていたのか、トントンがドアを開け、声をかけた。
「おいシャオロン、大丈夫なんなら早よ帰って来いや〜！大先生は書類な。」
「え〜とんち〜！頑張ったやん俺〜！」
「たくさん溜まっとるんやから全部終わらせろや！！」
大先生は早よしろ！シャオロンは行くで！とシャオロンの腕を掴みながらトントンが言った。
痛い痛い！と笑いながらズルズルとシャオロンが連れていかれる。
そんなシャオロンを見ながら鬱先生がなんやあいつ、と笑う。
シャオロンがいなくなったことを確認し、ペンを持ち、小さく微笑んだ。
先程の会話を思い出しながら、小さな声で呟いた。
「…やっぱお前はそっちの方が似合っとるわ。」
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クライン(プロフ) - おまろんさん» コメントありがとうございます！tnさんはしりとり強いイメージあったので…。「い」が少なすぎました…w (2021年6月26日 8時) (
レス) id: 200b8fbf2f (このIDを非表示/違反報告)
おまろん - え、tnさんしりとりつよない....？そして主もよく「い」を集めたなぁ....((( (2021年6月26日 2時) (レス) id: 7521564989 (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - さめちゃんさん» コメントありがとうございます！！これからもぐへぐへしていただけると嬉しいです！！更新頑張りますね！！ (2021年6月23日 20時) (レス) id: 200b8fbf2f (このIDを非表示/違反報告)
さめちゃん - いつも見てます！ぐへぐへしながら見てます。更新頑張ってください！ (2021年6月23日 19時) (レス) id: 117b45a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - ゆうちょさん» リクエストありがとうございます！使わせていただきますね！ (2021年6月20日 8時) (レス) id: 200b8fbf2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クライン | 作成日時：2021年5月4日 20時
