情緒不安定少女 ページ21
どう…思っているのか
記憶を失くした私でも
分かる気がした────
ー翌朝ー
朝起きたらベッドで寝ていた
うっかり寝てしまってたようで、病院が空いた時間にアンクが部屋に戻してくれた
なんで分かるかって?
それはその、今私の病室にアンクが椅子に座ったまま
私の手を握っていたからだ
A「昨日はありがとう」
寝ているアンクに向かって言った
髪の毛とか触っちゃっていい感じ??w
でも、一生できなさそうだし…頭撫でてみたい…
そっとやれば起きないよね(^ω^)!
A「ふわふわ〜」
アンク:なんか頭がもぞもぞする……ってこれまさか
A「起きてないよね(汗)でも、撫でてみたかったし………ふわふわぁぁ…」
アンク:っ…!!////ななっなんだこいつ!!人の気も知らないくせに…
A「それにしても…昨日はきっと急いできてくれたんだよね…」
そんな人は私の人生で多分…いや絶対はじめて
これが情緒不安定っての?
嬉しいような変な感じでぽろぽろと勝手に涙が出てくる
これは前の私の感情が泣いているのかもしれない…
A「うっ…ヒック」
アンク:今度は泣いてんのか…?本当にこいつは俺が好きなバカだな…
A「えっ!?」
突然、アンクに手を引かれて抱きしめられた
もしかして…起きてたの?
A「な、なんで…」
もういろんな思いが入り混じって視界がぼやけてきた
アンク「お前が泣いてるから」
あぁ、この人はこういう人なんだ
A「ぅぅ…」
アンク「寂しがりやなんだな」
ずっと一人だった
アンク:俺ならいられる…俺ならAの辛いことを楽しさに変えてやる…
A:ずっと昔から家でも外でも一人が当たり前の日々が多かった
だから今私のそばに私に微笑みかけてくれる人が居るのがどれだれ嬉しいか…でも逆に壊れるのが怖い、そんな寂しい自分が昔からいるようだ…
記憶なんて関係ないくらいに。
──また頭が痛い
いつかの"記憶"と呼ばれる題名の物語が
私の脳内を駆け巡る
痛い…痛いよ心が……
A『ア…ンク……………好…き』
苦……しい……
そうか…そう…だったんだ
私は好きだったんだ
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uyumi - あ!?やっとみつけてくれたぁ!!ごめんなさいまた、あそこ行ってたから…返事まっとるよ!! (2018年8月25日 16時) (レス) id: 4743d0b2fd (このIDを非表示/違反報告)
れー - 最高です!いい話でした! (2017年12月12日 17時) (レス) id: fcb4901dde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2017年8月29日 23時