素直に アンクsaid ページ16
アンクsaid
Aの記憶が無くなった…
病室を抜けてから、どうしてそうなったか医者に聞いたら殴られた衝撃らしい
でも…俺はそんなことより
もう、俺に向けるあの微笑みも
手も
A:好き…… (前々回のシーン)
言葉も
次は無い気がした
それがおかしいくらい辛い
くっそ…何でこんなに情けなくなったんだよ俺はっっ!!!!
何なんだよ……
────────
映司「おーい!!アンクー!!」
映司か。
アンク「何だ」
映司「どうして出ていったんだよ?」
腕を掴まれた
それに、そんなこと
アンク「どうだっていいだろ!」
強く振りはらった
映司「良くない!!ねぇ、アンク。お前どうしたんだよ、あんなに心配してたのに…」
アンク「俺は…」
抑えていた感情が今にも爆発しそうだ
アンク「俺は、あいつを助けられなかった」
もう少し早く見つけてれば…止めていたら…
映司「アンク…」
アンク「もっと早く見つけてれば!!!こんな事にはならなかったかもしれねぇ…!それを考えたら俺は…っ!!クソッ…とにかく俺はもうあそこには行かない」
俺…映司の前で何言ってんだ…こんなの、あいつにいい思いさせるだけじゃねぇか
映司「確かに、そうかもしれない。でもアンクのタイミングがら良かったことだって絶対ある。それにさ…」
笑顔で続けた
映司「Aはきっと、アンクに居て欲しいんじゃないかな?」
記憶が無くなってるんだ…そんなことは無い…
アンク「なんでそんな事か言えるんだよ…記憶、無くなってるんだぞ…?」
映司「それでも、それでもAちゃんはさっきだってアンクのこと、気にしてた。それに、今ここに俺がいるのは、Aちゃんが追って欲しいって言ったからなんだ」
映司「アンクのことも含めて、皆のこと、全部は忘れてないんじゃないかな」
アンク「そんなこと…」
映司「あるよ。アンクだってそうだろ?例え自分がそうなっても、みんなと一緒に過ごした時間やその時の気持ちは変わったりしない」
映司のくせに、良いこと言うな
アンク「お前には呆れた。」
本当に…呆れるくらいお前に救われたよ…
アンク「映司!!」
映司「なんだよ」
アンク「…ありがとう」
映司「え?!今アンク、ありがとうって言った?!?」
アンク「珍しがってんじゃねぇよ…!」
早く戻ってやんねぇとな…
あいつとの思い出はまた作るしかないしな
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uyumi - あ!?やっとみつけてくれたぁ!!ごめんなさいまた、あそこ行ってたから…返事まっとるよ!! (2018年8月25日 16時) (レス) id: 4743d0b2fd (このIDを非表示/違反報告)
れー - 最高です!いい話でした! (2017年12月12日 17時) (レス) id: fcb4901dde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2017年8月29日 23時