第十三話 ページ14
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まずい、と思い少し不安に思っていると……
突然、蘭は俺をギュッと抱きしめ「可愛いーっ!!」と言い出した。
蘭「ねぇボク!いくつ?」
貴方「えっ?……ろ、六歳……」
苦笑いしながら、抱きしめられた蘭の胸元からするりと抜けるAに、蘭は「照れ屋さんなんだ♡」とデレデレした顔をする。
……ら、蘭ってこんなに子供が好きだったか…?それとも、俺の子供の時の姿を重ねてる?
蘭「お名前は?」
貴方「えっと……な、名前……」
ニコニコしながら俺を見る蘭に、俺は目を逸らしながら後ろにある文字を見る。
後ろにはシナリオ通り"江戸川乱歩"と"コナン・ドイル"と書かれた本。
貴方「(だせぇけど、これしかねぇよなぁ……)」
蘭「んー?」
なんて思いながら、ジリジリと寄ってくる蘭を見上げた。
貴方「こッ!コナン!!
────ボクの名前は江戸川コナンだッ!!!」
蘭「こ、コナン……?変な名前ねぇ…」
貴方「(仰る通り!!)」
軽く心の中で半泣きしながら「ボクのお父サンがコナン・ドイルのファンで…ははっ」と言った。
すると後ろからコソコソと顔を近づけて話し出す博士。
阿笠「何がコナンだ!外国人じゃあるまいし…」
貴方「仕方ねぇだろー?他に思いつかなかったんだから…」
コソコソとAと博士が話していると、蘭は不思議そうに首をこてんっと可愛らしく傾げて「そういえばA知らない?」と言ってきた。
するとすぐに博士が「用があると言って外に…」と言っていると…
突然、何かに築いたような顔をした後、にっこりと笑った。
博士「そうじゃ蘭くん!スマンが少しの間、この子を君の家で預かってくれんかのぉ!」
蘭「え?」
博士「実はこの子の親が事故で入院してしまって、ワシが世話を頼まれたんじゃが……
何しろワシは一人暮らしだからのぉ…」
蘭「いいけど、お父さんに聞いてみないと…」
貴方「は?ちょ!!はかせ……!?」
俺は驚いたフリをしながら、小声で「何言い出すんだ!もし俺の正体が蘭にバレたら…!!」と怒鳴る。
すると博士は「まぁ聞けA」と、俺の言葉を遮った。
阿笠「君の死体が見つからなかったことは、いずれ男達にもバレる。そしたら真っ先に君の家を疑い、訪れるはずじゃ…
それに、蘭くんの家は探偵事務所じゃぞ!」
貴方「!!……つー事は…!!」
────奴らの情報が入ってくるかもしれない!!
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ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2020年6月11日 19時