４．５ 兄たちの悔恨夜話 ページ6
我が妹におっさん(おつっさん)呼ばわりされ、見事にふてくされたおついちさんは、容赦なくいただき物のワインをあけた。
その味に満足したのか眉を上げ、ニヤリと意地悪げに俺たちを見渡してから口を開いた。
「で、ぶっちゃけあんたら妹ちゃんとどうなのよ？」
さすが性格ドS、グイグイ来るね〜。
黙り込む弟をチラ見して、思い出すのは満面の笑顔の赤子。
妹が高校受験の時も、大人になった今だってそっけないながらも仲の良いほうだろう。
――俺はね。
「仲ぁ？ いいよ 超可愛がってるし」
「兄者さんとは何となく分かるけど……この人どうなのよ？」
おついちさんに指さされてもムッツリへの字口。目線も合いやしない。
いや、なーんとなく察するけど詳しい話は知らない。
が、いい加減なんとかするべきだろうな。
妹から感じる壁もいい加減うっとおしい。
俺はもっと妹とイチャイチャしたいんだよ！！
……しかたない、可愛い妹のために一肌脱ごう。
ついでに弟もなんとかするか。
うつむいてワイングラスを弄る弟に指を突きつける。
「おいそこの愚弟、現状維持か改善か今すぐ選べ」
「うわッ！ さすが兄者さん厳しいねぇ」
「おら、黙り込んでないでなんとか言えよ」
おもしろ心配そうな視線の乙一さんと、俺の圧力に負けた弟が渋々口を開いた。
「あ〜多分あれだ」
「どれだよ」
「どれよ」
もういい大人でしょうが。言い淀んでじゃないよ往生際の悪い。
ガリガリ頭をかいた弟は、景気づけなのかワインをあおる。
「いやさ、俺いじめられてたじゃん。兄者知ってるでしょ？」
「あーまぁ、あの時期か」
「なによ〜ふたりして、俺にもわかるよう言ってくれんかね」
口を尖らせてブーブー言う乙一さんは置いといて、当時のことを思い出す。
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chie☆(プロフ) - unknownさん» レスありがとうございます！のんびりと楽しみに更新を楽しみにお待ちしておりますね♪ (2018年11月16日 18時) (
レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
unknown(プロフ) - chie☆さん» chie☆様コメントありがとうございます！ちょっとちぐはぐな彼女らをよろしくお願いしますｖ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 327001836d (このIDを非表示/違反報告)
chie☆(プロフ) - 仲直りするシーン、泣けちゃう。お話の展開も他の方には無い感じやし♪サクサク更新有り難き！ (2018年11月16日 6時) (レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unknown | 作成日時：2018年11月8日 19時
