２８ 頭からガブリ派です！ ページ41
「兄ちゃんコンビニ行かない？」
会社で美味しいコーヒー豆を貰ったので、兄たちのお家にお邪魔する。
なんだかんだとゴロゴロまったーりしてたら、肉まんが食べたくなった。
ちなみに兄貴は編集中。
ゲームを終えて一息ついた兄ちゃんを誘えば。
「兄ちゃん、もう準備終わったぞー」
早いよ、びっくりだよ。
そんなこんなで外に出ました……が、めっさ寒い。
「なにこれ寒い」
「冬だからなぁ」
「いやいや、急に寒いよね。身体慣らさせてよ！！」
「無茶言うなぁ」
いや、マジで寒いから。
ほのぼのホンワカわろてる場合じゃないから。
部屋が暖かいし、近場のコンビニだからと薄着してきた私が悪いんだけど。
想定外でした！ せめてマフラーしてきたらこんなことには……。
がっくりトボトボ道を歩く。
足の裏から寒さがしんしんと冷え、さらに温度を奪っていく。
「あーほら。これ貸すからそんなにしょんぼりするなよ」
ふわっと陰った赤い色。
モフッとしたマフラーが首にぐるぐる巻かれる。
「え？ これ兄ちゃんのじゃん。貸したら兄ちゃんが寒いでしょ？」
見上げれば、へにゃんと眉毛を下げて優しく笑う兄ちゃんの顔。
仕方ないな―とばかりに、ほっぺたをうにっとされた。
「こんなにほっぺ赤くしちゃって。いいからさっさとコンビに行くぞ」
鼻の頭をポリっとかいて、さっと背中向けるから、思わずうりゃっと突っ込んだ。
「うおッ！？」
奇襲に成功したから調子に乗って、兄ちゃんのポケットに手を突っ込んでやりました。
「兄ちゃんの手暖かいわ〜」
「つべた！ オマエ体温吸い取るなよ……まぁ別にいいけど」
「いいなら問題ナッシング！」
「ちゃっかりしてんな〜」
弾けるように笑うから、腕にグイグイ頭を押し付けて私も笑う。
「はよ行こ？ 肉まん様が待ってらっしゃる」
「ったく、食いしん坊か！」
「兄ちゃんだって食べるでしょ？」
「食べないとは言ってない」
ほらね？ なんて笑い合いながらコンビニまでもう少し。
ポッケの中の繋いだ手はギュッとホカホカで。
首元も顔も真っ赤なマフラーで完全防備。
隣に兄ちゃんがいれば、冬のコンビニも無問題。
今度はおでんでも買いに行きますかね？
「兄ちゃーん」
「んん？」
「キャラコラボの肉まん？ 変わりマン？ アレって食べ方難しいよね」
「あーちょっとアレになるやつな」
「今あるのかな？」
「買うなよ」
「……」
「絶対買うなよ！」
コラボマンアルカナー？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chie☆(プロフ) - unknownさん» レスありがとうございます！のんびりと楽しみに更新を楽しみにお待ちしておりますね♪ (2018年11月16日 18時) (
レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
unknown(プロフ) - chie☆さん» chie☆様コメントありがとうございます！ちょっとちぐはぐな彼女らをよろしくお願いしますｖ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 327001836d (このIDを非表示/違反報告)
chie☆(プロフ) - 仲直りするシーン、泣けちゃう。お話の展開も他の方には無い感じやし♪サクサク更新有り難き！ (2018年11月16日 6時) (レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：unknown | 作成日時：2018年11月8日 19時
