２４．５ リベンジはお早めに ページ36
おでこに当てた手に伝わる熱に眉をしかめながら、冷えピタを貼る。
身震いして薄っすら開けた目が潤んでて、えろいなんて思ってませんよ、誤解です。
「……おつっさんが見える……あのラインでくるとか神か幻か…」
「だいぶ引っ張ってからそのネタきたね！ 起きたならとりあえず水分とって」
背中に軽く手を添え起こして、枕を背もたれとの間に入れてやる。
「ほら、ペットボトルしっかり持って。空きっ腹じゃ薬飲めないから、レトルトだけどおかゆとか食べれそう？」
「ママんみたいだ…」
「アホなこと言ってない」
熱に浮かされてんのかね？ それでも素直に頷く妹ちゃん。
「ん、たべまふ」
「すぐだから寝ないで待ってなさいな」
「んー」
こりゃやばいね、急いで鍋にお粥をあけ、卵を落として味も整える。
お米だけじゃ味気ないでしょ。
さぁ、できた。
振り返ればフラフラの頭が今にもベットに撃沈しそうだ。
「もう少しだから、寝ないではい、口開けて」
ふーふーと冷ましてからスプーンを近づけると、ひな鳥のようにパカンと口が開く。
そっと唇に触れさせた途端パクンと食いついた。
モゴモゴと食べる顔を見守れば、満足そうに目を細めるのが愛らしい。
「美味しい……おついちさんもっとくださいな」
「はいはい、食欲があるようで良かった」
しばらく無言で食べた妹ちゃんは、渡した薬を飲むと横になって天上を見つめている。
なんだからしくない真面目な顔しちゃって。
「……おついちさん…」
「なーに？」
「……ごめんなさい」
言うと思った。
意地はって俺に迷惑かけたとか思ってるんでしょうよ。
まったく困ったお嬢ちゃんだ。
「何について謝ってるのかな？」
「こんな夜中におついちさん呼び出して、看病させて……」
「それで？」
「……意地はって、兄貴や兄ちゃんに頼らなかったこと」
はい、正解。
「こんな時のために、スープの冷めない距離に住んでるんでしょ？」
「……」
「まぁ、アイツラも調子に乗ってるところあったし、過保護すぎだからなぁ」
妹ちゃんの気持ちもわかると苦笑いすれば、チラッとこちらに視線をよこして横を向いた。
おや？
「……おついちさんがモテルの分かる。甘やかすの上手」
はは、前とは逆になったわ。
「耳真っ赤」
いつかのセリフを返してみれば、布団に潜り込んじゃった。
「寝付くまでいるからね」
大きな塊をぽんぽんすれば。
「ありがとです…」
なんてちっさく聞こえて、俺は仕方がないと微笑んだ。
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chie☆(プロフ) - unknownさん» レスありがとうございます！のんびりと楽しみに更新を楽しみにお待ちしておりますね♪ (2018年11月16日 18時) (
レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
unknown(プロフ) - chie☆さん» chie☆様コメントありがとうございます！ちょっとちぐはぐな彼女らをよろしくお願いしますｖ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 327001836d (このIDを非表示/違反報告)
chie☆(プロフ) - 仲直りするシーン、泣けちゃう。お話の展開も他の方には無い感じやし♪サクサク更新有り難き！ (2018年11月16日 6時) (レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unknown | 作成日時：2018年11月8日 19時
