２２．５ 少しだけ変わった日々 ページ31
あのハチャメチャでめちゃくちゃに楽しい放送が終わり、いつもどおりの日常が訪れた。
変わったことといえば。
「兄ちゃんおつーお邪魔してるよ〜」
なんて言って、しょっちゅう妹が遊びに来るようになったことだ。
ゲームも妹の興味を引けば一緒にやったりする。
ただし放送は断固拒否された。
面白かったのにな、残念だ。
今日もふらっと遊びに来て、ソファに寝転んじゃってのくつろぎようだ。
ま、いいけどな。
ちなみに俺は「COD:BO4 -BLACK OUT-」をプレイ中。
ぽやーと画面を見てる妹はそのままに集中。
「っしゃぁ！！ 勝ったぁ！！」
「いやぁ、左にいたね〜。あそこで引きつけてくれたから勝てたよ」
「そんじゃ今回はこの辺で、次回もお楽しみに！ ほんじゃまたな」
少しおいて録画のスイッチをOffにすれば、口をぽかんと開けた妹がいた。
その顔やめろ！ あの放送思い出してまた腹筋がよじれるから。
「オマエなんだよその顔は〜笑うだろ」
「……」
「おい？ どうした、具合悪いのか？ 兄者呼ぶか？」
返事のない妹に、調子が悪いのかと少し焦って問いかければ。
詰めていた息をはふ〜ッと吐いてじーっと見つめてきた。
ーーな、なに？ ちょ、なんか言ってほしいんだけど。
「……兄ちゃんてすごいね」
「へっ！？」
ど、どうしたのこの子、ほんとに熱あるんじゃないのか？
「な、なにを突然言い出すんだよ」
「いや、動画では見てたけど、改めてそばで見てめちゃ思ったわ。まじ神な」
……どうしよう。兄者早くコンビニから帰ってこないかな。これ妹じゃないかも。
思わず両頬を手で挟んで覗き込んだらチョップされた。
イッタ！ これ俺らの妹だわ。間違いない。
「加減しろよ！ あー痛いなもう」
「突然の暴挙がいけない」
「なんなんだよもう、んでなにが言いたいんだ？」
ソファから起きて両腕でクッションを抱きしめて、キラキラした目を向けてくる。
「兄ちゃんゲーム上手だね、すごいわ。見てると超楽しい、静かにしてるからまた見ててもいい？」
ーー「お兄ちゃんしゅごい」
ーー「オマエもやるか？ 見てるだけじゃつまらないだろ、やらせてやるよ」
ーー「やらない、だってたのしいもん。ここでみてていい？」
蘇る優しい過去が頭をよぎる。
あの頃と変わらない笑顔を見て、思わずギュッと抱きついた。
「ぐへぇ！！ 重い強い痛いから！ くるしいって！！」
言うことはあまりかわいくないけど、やっぱり俺らの妹だ。
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chie☆(プロフ) - unknownさん» レスありがとうございます！のんびりと楽しみに更新を楽しみにお待ちしておりますね♪ (2018年11月16日 18時) (
レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
unknown(プロフ) - chie☆さん» chie☆様コメントありがとうございます！ちょっとちぐはぐな彼女らをよろしくお願いしますｖ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 327001836d (このIDを非表示/違反報告)
chie☆(プロフ) - 仲直りするシーン、泣けちゃう。お話の展開も他の方には無い感じやし♪サクサク更新有り難き！ (2018年11月16日 6時) (レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unknown | 作成日時：2018年11月8日 19時
