６ メインのその後で ページ11
「お待たせー。悪いね遅くなちゃって」
本の世界にどっぷりしてた私は、机を軽く叩く音と声に意識を引き戻された。
向かいには柔らかく微笑むおついちさん。
う〜ん、イケメソだわ。絶対もてるっしょこの方。
思わず観察してたら困ったのか照れたのか、ポリっと頬をかいて片目をつぶる。
「お兄さん穴があきそうなんだけど？」
「いやーイケメソだなと思って。あ、そんなに待ってないんで大丈夫ですよ」
「なんか微妙な表現だよそれ」
「イケメンと言うにはなんだかねぇ」
「いやいやそこは素直に」
「さて、そろそろ行きますか」
「マイペースだねぇ！ まぁ、そうね、行きますか」
ノリで差し出された腕に手をかけたら、驚いた顔が満面の笑みになった。
そういうのどうでもいいので、さっさと案内したまえ。
バキッ！！
ん？ なんかすっごい音したけど。
振り返ろうするより早く、店の外に誘導された。
「なんかすごい音したねー、それより妹ちゃんのお腹の虫が騒いでるほうが重大」
「そうですね、はよ餌与えねば暴れそうです」
「アハハ！ ここからそんなに遠くないから少し我慢してね」
「了解です！」
どこか楽しそうな乙一さんに連れてこられたのは、半個室のような落ち着いた雰囲気のお店でした。
「ここね、どれ頼んでも美味しくて超オススメよ」
「すごい、目移りしそう……おついちさんのおすすめってどれですか？」
「ん〜俺？ 俺は毎回これ頼むねー」
「シチューパイですか！？ ではぜひそれも！！あとは……」
進められるままデザートまでしっかりと頼んで超ごきげんです！
「こんなにニコニコの妹ちゃん始めてみたかも」
「美味しいものは正義ですから！」
「いいね〜。美味しそうに食べる人好きだわ」
はいはい、食べることに夢中ですから、すまんの。
美味しいものを頬張りながらふってくる話題もなかなか楽しい。
イベントの面白話とか、兄貴や兄さんとのゲーム話だとか。
たぶん、いろいろ気づいてるはずなのに話題にできるスマートさに舌を巻く。
さすが最年長様です。
この人ありきの、今の2.BROなんだろうな〜。
なんて食後の珈琲片手に思ってみたり。
だから、今日のお礼じゃないけど私から話を向けてみますかね。
「あ〜、美味しかった、またここに来よっと」
「そう？ 連れてきてよかったよ」
「で、おついちさんはなにが聞きたいんですか？」
「へ？」
「聞きたいことあったんでしょ？」
ニヤリと笑ってやれば、「参ったな」と降参の手を上げた。
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chie☆(プロフ) - unknownさん» レスありがとうございます！のんびりと楽しみに更新を楽しみにお待ちしておりますね♪ (2018年11月16日 18時) (
レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
unknown(プロフ) - chie☆さん» chie☆様コメントありがとうございます！ちょっとちぐはぐな彼女らをよろしくお願いしますｖ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 327001836d (このIDを非表示/違反報告)
chie☆(プロフ) - 仲直りするシーン、泣けちゃう。お話の展開も他の方には無い感じやし♪サクサク更新有り難き！ (2018年11月16日 6時) (レス) id: 04354e8005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unknown | 作成日時：2018年11月8日 19時
