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紫Side
トイレから帰ると、俺らの教室を覗いている
まんまるい頭が見えた。
誰かを探しているのか分からないけど
焦っているようにも見える。
「邪魔。誰か探してんの？」
「おわっ！」
振り向いたのは見たことのない奴。
「ん？誰お前」
「へ？あ…向井康二。今日転校してきて。えっとA組に…」
「あぁ、お前だったんだ。」
「？」
「いや、良いわ。で？何、誰かに用？」
興味ねぇ転校生の正体はお前だったのか、
なんてさすがに本人には言えない。
そう思って話を逸らした。
「あの…。転校して来たばっかりで授業で使う辞書がまだ届いてなくて…。誰かに借りたかったんやけど…知り合いおらんから…」
「ふーん。ちょい待ってろ」
「え？」
モジモジ喋る康二を置いて教室に入り、
棚にある自分の辞書を持ち出す。
「ほい。」
そう言って頭の上に辞書を乗っける。
「え、えぇの…？」
「ん。どうせ使わねぇし返さなくても良いよ」
じゃ、と手をひらひら振りながら去ろうとしたら
後ろから急に腕を掴まれた。
「あの…ありがとな///」
さっきまでのオドオドした表情ではなく
少し照れたように上目遣いで言われて、
胸が聞いたことのない音を立てた…
「え、」
「？」
「いや、何でもない…」
―どきどき、どきどきどきどき・・・
激しく音を立てるそれに、
俺が一番動揺した…
「はっ…何これ……///」
こんな感情、初めてだ…
「ふっかどうした？」
「いや、別に…」
「ふっかさんの知り合い？さっきの」
「…っ」
めめの問い掛けについ動揺してしまった。
そんな反応をしてしまったら最後、
こいつらはしつこいんだよ…
「なになに？気になる」
「ふっかさん」
「転校生だよ！ただの！…辞書がまだ届いてないんだとよ。だから貸してやっただけ！」
「ふーん」
でも、聞いたら聞いたであっさりしてて本当に腹が立つ。
「でもふっかさん顔赤くなかった？」
「…よく見てるなお前」
「なに、好きなの？(笑)」
「…っ///」
「え？まじで？」
冗談で言ったであろうめめの一言に
顔が一気に熱くなってしまった
いや、まじかよ俺…
「あんなに女落してる奴が男に落ちたの？(笑)」
まじかよ〜って腹抱えて笑ってる翔太は、
うん、絶対に許さない。
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真夏野スピカ(プロフ) - 美音さん» コメントありがとうございます！可愛く書けているか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです(笑)更新頑張りますね♪ (2020年12月6日 0時) (
レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - mitsuさん» コメントありがとうございます！やっとnbさんを落とせました(笑)更新頑張りますね(^^) (2020年12月6日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見させて頂きます！無自覚な康二くんが本当に可愛らしい！モテモテ3b組を惚れさせてしまうとは！流石康二くんです(*^^*)この話を読んでると、もういっその事皆と付き合ってしまえ！と思ってしまいます（笑）無理せず頑張ってください！ (2020年12月5日 1時) (レス) id: 9de8645e39 (このIDを非表示/違反報告)
mitsu(プロフ) - はじめまして！はじめからずっと楽しみにして拝見させて頂いています！nbさんはkj君を好きになる日がくるのだろうか・・・と思っていたのですが、ついにこの日が！笑この2人とても好きなので、続きがさらに楽しみになりました！ (2020年12月5日 0時) (レス) id: 9dabb44cad (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - ゆきみ島さん» コメントありがとうございます！無自覚可愛い！伝わって嬉しいです(笑)更新頑張りますね(^^) (2020年11月30日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真夏野スピカ
| 作成日時：2020年11月19日 0時
