-17- ページ17
黒Side
「は?ちょっ…」
康二の言葉に反応したのはふっかさん。
しかもめちゃくちゃ動揺してた。
まぁ気持ちは分かるけどね。
「?」
「康二料理上手なんだね。めちゃくちゃ旨いよ」
「ほんま?こっち来てからするようになったんやけどね、そう言ってもらえて嬉しい」
あぁ、そういえばおじいさんと二人暮らしなんだっけ。
「じゃあお返し」
「ん?」
「あー。ほら、口開けて?」
「あー、んっ!」
自分から言ったくせに無防備に口を開ける康二が
予想以上に可愛くて、つい焦ってちぎったメロンパンを
康二の口の中にねじ込んだ。
「…おっふぃっへ!」
「ふはっ」
「もぐもぐ…。もー!めっちゃおっきかったやん!窒息する!」
「ごめんごめん(笑)」
めめのばか!なんて
ぷりぷり怒る康二が可愛くて
つい笑ってしまった。
「ん。付いてるよ」
無理矢理口にねじ込んだせいか
メロンパンのくずが康二の唇に付いていて、
それを親指で拭う。
「あっ…///」
「あ…ごめ…///」
普通ここまでしないよな?と気づいた頃にはもう時すでに遅し。
顔を真っ赤にした康二と目が合った。
てか、あー…。
康二の唇って柔らかいんだ…///
「いや、何見せられてんの?」
「確かに」
「おい!イチャイチャするなら俺も混ぜろよ!」
しょっぴーのツッコミにハッとして、
阿部ちゃんと佐久間くんには苦笑いで返す。
「何お前赤くなってんの。あ、それもーらいっ」
「ちょっ…///」
俺らを見て嫉妬したのか、
いや、嫉妬したであろうふっかさんが
康二が今まさに食べようとしていた卵焼きを
康二の手ごと掴んで自分の口へと運んだ。
「ん。うまっ」
「もー…///」
「康二俺にもちょーだい?あー」
「しょっぴーも?じゃあはい、あーん」
「あーん」
それを見て、純粋に康二のお弁当を
食べたかっただけであろうしょっぴーが
あーんの催促をした。
そんなことが出来るなんて、
康二を意識してないしょっぴーが
心底羨ましい。
「そんなに食べたら康二の分が無くなるでしょ。ほら康二これあげる」
「あ、俺のもあげる」
そんな俺らの攻防に呆れた舘さんと阿部ちゃんが
康二のお弁当に自分のおかずを入れていく。
それを見て岩本くん佐久間くんラウールも
次々に康二のお弁当に彩りを添えた。
…俺にはくれなかったくせにね。
・
1368人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真夏野スピカ(プロフ) - 美音さん» コメントありがとうございます!可愛く書けているか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです(笑)更新頑張りますね♪ (2020年12月6日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - mitsuさん» コメントありがとうございます!やっとnbさんを落とせました(笑)更新頑張りますね(^^) (2020年12月6日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見させて頂きます!無自覚な康二くんが本当に可愛らしい!モテモテ3b組を惚れさせてしまうとは!流石康二くんです(*^^*)この話を読んでると、もういっその事皆と付き合ってしまえ!と思ってしまいます(笑)無理せず頑張ってください! (2020年12月5日 1時) (レス) id: 9de8645e39 (このIDを非表示/違反報告)
mitsu(プロフ) - はじめまして!はじめからずっと楽しみにして拝見させて頂いています!nbさんはkj君を好きになる日がくるのだろうか・・・と思っていたのですが、ついにこの日が!笑この2人とても好きなので、続きがさらに楽しみになりました! (2020年12月5日 0時) (レス) id: 9dabb44cad (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - ゆきみ島さん» コメントありがとうございます!無自覚可愛い!伝わって嬉しいです(笑)更新頑張りますね(^^) (2020年11月30日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真夏野スピカ | 作成日時:2020年11月19日 0時