難攻不落の向井くん

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白Side


授業を終え、マネージャーの車に
めめと二人で乗り込む。

今日は雑誌の撮影で、
確かめめラウ特集とか言ってたっけ。


「じゃあね二人とも〜！お仕事頑張ってな〜」

「さんきゅ康二！かっこよくキメてくるわ」

「ばいばい康二くん」

「めめはいつもかっこいいで！ラウもな！」


―バタンッ


ドアを閉めるタイミングで聞こえてきた
康二くんの言葉に悶絶しているめめを見て
あぁ、こういう顔も出来るんだって正直思った。


「…好きなんだ？」

「は？///」

「うわ、真っ赤じゃん(笑)」


俺はずっとめめが苦手だった。

めめがっていうより3Bトリオが。

いつも違う女連れてへらへらして
揉め事起こしても知らん顔。

そんな印象だったから。

だから絶対に関わるものか！と心に決めていたのに
うちの事務所がいつの間にかめめをスカウトしてて
何故か一緒に活動する羽目になって。

あの時は本当に地獄だった。


「まぁ良いんじゃない？たまには振り回される方の気持ち味わいなよ」

「…うるせぇよ」

「あの人気モデルの目黒連がまさかねぇ。さすが康二くん」

「…」

「でもさ、康二くんが泣かされるようなことがあったら俺ら全員許さないからね。あんたらが捨てた女の怖さ、ちゃんと知っといた方が良いよ」


一応警告。

康二くんを好きになったお陰で
めめが大人しくなってくれるなら
俺は応援するけどね。

黙ってない女だっているってこと、
ちゃんとこのおバカさんにも伝えておかなくちゃ。

俺らの大事なお友達を傷付けられちゃ困るからね。


「…って、ふっかさんにも伝えて」

「へ？」

「康二くんのこと好きなんでしょ？分かりやすいよ？二人とも(笑)」

「いや、は…？まじ？」


そう言ってぽかんと口を開けるめめは
今まで見たことの無い顔をしてて純粋に嬉しかった。

いつもクールな目黒蓮をここまで崩させた康二くんはやっぱり強い。


「あー…まじか…。てか、あいつって今彼女とかいる…のかな…」

「聞けば良いじゃん」

「…聞きたくねぇんだよ」


あれだけ数多の女を落としてきた奴がよく言うよ。

康二くんに彼女がいるのかすらも怖くて聞けないなんて
随分と可愛くなったなと笑ってしまう。

でも今のめめは結構好きかも。

本気で好きな人には奥手なんだもん、可愛いじゃん(笑)





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