○ 恋文日和 ○ (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,038 hit

7. ページ7

.

『あ～～暑い。』

「女の子なんだから足開かない。」

「汚いねん。」

『ズボンだから許してよ～』

ようやくやってきた週末、

いつもの2人と過ごす休日inカラオケ。

川村と吉野の美声で癒されようと

私が無理矢理誘ったら快く来てくれた。

2人とも私のこと大好きなんだと思う。

「Aから俺ら誘うって珍しいよな。」

「確かに。なんかあったの？」

ジュースが入ったグラスを片手に

2人の視線先が私に向く。

ごめんね2人のことが好きな女子並びに男子。

『いやぁ、あのラブレターの事なんだけど。』

そう言って私は今までのラブレターを2人に見せた。

「あ、全部置いてるんや。」

『まぁね。んでさ、これ見て。』

そう言って見せたのは

ある二通の手紙。

最初にもらった手紙と

1番最近の手紙。

「…なんか内容が。」

最近の手紙を読んだ吉野は顔をしかめた。

『そうなんだよ。それにね、よく見たら字が全然違うんだよ。別人なのかなぁこれ。』

最初は本当に純粋なラブレター。

でももう1つは…。

「うーん何とも言えんけど気ぃつけよ。」

『うん。』

「なんかあったらちゃんと言ってね。」

『ありがとう愛してる川村吉野。』

「軽、」

2人がいてくれたら大丈夫だよね。

なんとかなるよね。

.