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飾られたままの枕を持って寝室へ向かう。もちろんYESを表にして。まだ寝る気はないが、もし眠ってしまったとしてもAが気付いて起こしてくれるはず！深夜から始まるであろうイチャイチャタイムを想像しながら、俺は意気揚々とでかでかと書かれたYESに頭を預けた。
◇◆◇
「だいすけく〜ん、起きて〜」
Aに体を揺り動かされて目が覚める。いつ帰ってきたんだろう。重い瞼を上げると部屋が明るい。Aが部屋の明かりを付けたのだろうかと思ったが、カーテンの隙間から光が零れているところを見る限り違うようだ。
「え？あさ？」
「おはよ。昨日はごめんね」
「いや、それはいいんだけど、えっ？」
Aは2時頃に帰ってきたんだけど大介くん寝てたから、と言いながら俺の頬へキスをする。YES枕の効力は発揮されず俺の目論見は見事全て外れてしまったことを悟った。
Aは俺が起きたことを確認すると、俺を横抱きに抱えて寝室を出る。どうやら昨日会う予定が崩れてしまった反動で今日は特にべったりしたい気分らしい。甘々なAに俺も気分を良くして首に手を回して甘えるように首筋へ懐く。
洗面台へ連れて行かれ、そこで足を降ろされる。俺が洗顔や歯磨きをしている間も鏡越しに俺の顔を見たり背中にくっついてきたりしてくるAは非常に珍しい。何かあったのだろうか。口を濯ぎ終わった俺をAは再度抱えて次はリビングへ向かう。
「Aどした？何かあった？」
「ううん、何もないよ。ただ大介くんを堪能してるだけ」
「そっか〜……ってか、昨日なんで起こしてくれなかったの！？ せっかく枕まで用意して意思表示してたのに！」
「深澤さんから貰ったっていうYESNO枕のこと？ 分かってたんだけどせっかく寝てる大介くんを起こすのが忍びなくて、ごめんね」
ソファへ俺を降ろすとそのまま俺の口を食べるようにキスをしてくる。突然のことに口を閉じられなかった俺の咥内へAの舌は器用に滑り込み、舌先で上顎をするりと撫でていく。何度もそこを擽られる度に背筋が震えた。
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蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 楽しく拝見させていただいております。大変だと思いますが頑張ってください。応援しております。 (2022年7月1日 16時) (レス) id: 761c21ee7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりま | 作成日時：2022年6月27日 21時
