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俺たちの出番も無事終わり、音楽番組は無事終了した。メンバー曰く、あの日の俺のパフォーマンスはかなり調子が良かったらしい。「かぁなり気合い入ってたよね！」なんてジェシーに指摘される。俺としてはまったく無意識だったので最初は首も傾げるしかなかった。
後々考えてみると理由としては、おそらくAさんが関係してる思う。いつも気持ちが入っていないという訳ではないが、あの日は特に入っていたように思う。俺がAさんを見ていたようにAも俺のことを見ていてくれたら、なんて。
◇◆◇
あれから数日経ち、すっかり日常が戻っていた。久々のオフだが出掛ける気にもなれず部屋で本を読んでいたらコール音が着信を知らせる。画面を見てみれば、そこには京本の名前があった。
「はい、」
「あ、もしもし北斗？」
「うん、どうかした？ 京本から電話あるなんて珍しいね」
「そうだっけ？ まあいいや。そうそう、今Aさんと一緒にいるんだけどさ、連絡先教えていい？」
京本から電話なんて珍しい、と思いつつ電話にでてみる。何の用事だろうと特に何も考えずにいると京本がとんでもない発言をする。あまりのことに俺の体は跳ねて危うくソファから落ちそうになるところだった。てか今こいつ何て言った？
「えっ！！ ど、どういうこと？ 連絡先、一緒って……え？」
「舞台関係者で集まることになってさ。行ったらAさんも居たんだよね。それでこの前のホール・ニュー・ワールド良かったですって話してたらこうなった」
「待って待って意味分かんない」
この数秒で色々なことが起きすぎて思考が制御できない。取り敢えず落ち着こうと深呼吸をしていると中々返事が来ないことに焦れた京本が電話先から催促してくる。俺は震える声で連絡先でも何でも教えてくださいと返した。
「おっけー。あ、Aさんに代わるね」
「ん？」
「……初めまして。水無瀬Aです」
「ま！ 松村北斗です……！」
「連絡先の件、ありがとうございます。急なことで驚かれましたよね」
「驚きましたけど、全然嫌じゃないっていうかむしろっていうか！」
電話だから当たり前なんだけど、耳のすぐ傍から聞こえてくるAさんの声にどうしようもなく胸が高鳴る。あまりに動揺にキョドる俺が面白いのかAさんからくすくすと笑い声が零れる。
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蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 楽しく拝見させていただいております。大変だと思いますが頑張ってください。応援しております。 (2022年7月1日 16時) (レス) id: 761c21ee7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりま | 作成日時：2022年6月27日 21時
