・君の背中を追いかける ページ2
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僕と大介くんの出会いは随分前に遡る。
同い年だった僕たちは幼稚園で出会う。元々近所に住んでいたようで、そこから親同士も仲良くなり、家族ぐるみの付き合いをするようになった。
最初の自己紹介のときに水無瀬Aと言ったからか、大介くんはしばらく僕のことを“みな”と呼んでいた。しかし“みな”が苗字を指していることに気付いたのか教えられたのかは分からないが、いつの間にか僕を名前で呼ぶようになっていた。Aと初めて大介くんに呼ばれたとき、自分の名前が特別なもののように感じたことを覚えている。
大介くんは中学生になるかならないかくらいにジャニーズ事務所へ入所した。僕が母から聞いたのは、オーディションに合格して既に入所した後だった。
「大介くんってジャニーズ事務所に入ったの？」
「そうだよ〜。あれ、言ってなかったっけ？」
「聞いてないよ！昨日母さんから聞いてびっくりしたんだから」
「ごめんごめん！」
学校の帰り道、問いかけた僕に対して、大介くんは顔の前で手を合わせて笑いながら謝ってきた。そんな大介くんを見て、特に怒っていたわけでもなかった僕は普通に気にしてないよと返した。
彼の入所後の練習や活動を大介くんから教えてもらっていると、大介くんのことを遠く感じてしまうことがあった。放課後に一緒に帰宅することも、一緒に遊ぶことも変わらない。ただそこにジャニーズジュニアとしての大介くんが加わっただけなのに、何とも言えない寂しさが僕の胸中を襲った。そして寂しさを感じると共に、いつしか僕も彼と同じ場所に立ちたいと思うようになっていった。
しかし、オーディションに受かる受からないは別として、僕にキラキラしたジャニーズなんて向いていない。そこで短絡的な僕は、俳優を目指すことにした。俳優のなり方なんてさっぱり分からないが、僕はとにかくがむしゃらに努力した。
親に俳優になりたいと伝えたとき、反対はされなかったが大学は必ず卒業しろと言われた。確かにそうだなと思った。諦めるつもりは毛頭ないが、もし俳優の道が閉ざされたときの逃げ道はあった方がいい。
高校時代は演技の勉強と試験勉強に費やした。僕の高校には残念ながら部活動がなかったので、とある劇団に直談判して演技の勉強をさせてもらうことに成功した。未成年しかも高校生なので劇団員に加入させてもらえず、実際に演技をすることは叶わなかったが、稽古や本番の舞台を沢山見せてもらうことができた。
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蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮兎(プロフ) - 初めまして。最近この作品に出会い、楽しく拝見させていただいております。設定から文章から何もかも好みドンピシャでこんなに好きな作品はなかなか出会えないと思うほどです。本当に大好きです、大変だとは思いますが頑張ってください。応援しています (2022年8月18日 12時) (レス) id: 44f5e6cee6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 楽しく拝見させていただいております。大変だと思いますが頑張ってください。応援しております。 (2022年7月1日 16時) (レス) id: 761c21ee7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりま | 作成日時：2022年6月27日 21時
