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演練 ページ36

備前「おおお!!」

「こら。はしゃがなーい。」

初めての場所に来ると迷子になる備前を
予め確保しておく。
今回、年に一回行われる審神者交流会と言うなの
大演練会の会場に来ている訳だが…。

「気のせいかな。視線が痛い。」

歌仙「気のせいじゃないよ。」

鶴丸「備前が珍しいんだろう。」

浦島「すっげぇ!皆見てるぜ。
備前姉ちゃんって有名人なんだ!」

備前「天井高ーい!」

太郎「備前さん落ち着いて下さい。」

キャッキャとはしゃぐ備前達は明らかに
目立っている。
集まる視線とヒソヒソ声に審神者の胃は
痛くなった。

「頼むから静かにしてくれ。」

審神者の願い虚しく誰かが備前めがけて
走ってくる。

備前「不動くん!来てたの?」

歌仙「…近景。彼はうちの不動じゃないよ。」

備前「え?」

浦島「てことは…。」

初めて会った時のように殴りかかろうとする
不動を太郎が止める。

不動「離せ!てめぇ等仲間か!」

太郎に両腕を捕まれ宙ぶらりんになった不動は
ジタバタと暴れた。

歌仙「彼は君に会う前の不動行光。他人だ。」

備前「他人…。」

「すみません!うちの不動が…。」

不動を追いかけ男が駆け寄る。
男の後ろから三日月、江雪、小竜、巴が
ついてきた。

「いえ大丈夫です。」

不動「こいつが…信長公を殺したんだ!」

「ほぅ?もしかして噂の備前近景ですか。」

「え?はい。」

男の目が不穏に光る。
備前をつま先から頭の先まで見定めると
感嘆を漏らした。

「なんと美しい…。一振りだけだなんて惜しい。
そうは思いませんか?」

「はぁ。」

「実は私、レアモノが大好きでしてね。
一振りだけの刀剣女士…かの明智光秀の愛刀で
数多くの刀派の祖となる備前派の刀!」

「よ、よくご存じで…。」

口調が変わり興奮している様子の男に引きつつ
適当に相槌を打つ。
ふと、男は備前から審神者に視線を移すと
分かりやすく嘲笑した。

「なのに何故 君が持っているんだい?
見るからに凡人の君が。宝の持ち腐れだ。
…この偉大で美しい刀は私にこそ相応しい!
どうだい?私の元へ来ないかい?備前近景。」

再び恍惚とした笑みを備前に向ける男。

(こいつは何を言ってるんだ。)

突然の予想外な言動に言葉も出ない。
絶句する審神者の横で備前は柔らかく微笑んだ。

備前「やだ。」

演練2→←関係ないよ



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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます!ダラダラとですが更新頑張っていきます! (2018年3月10日 16時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい! (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます! (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2017年12月25日 13時

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