検索窓
今日:13 hit、昨日:6 hit、合計:73,814 hit

織田の姫君2 ページ33

「…てな事があったんだよー。」

歌仙「その男の首はとったんだろうね?」

「とらねぇわ。」

買い出しであった出来事を歌仙(セコム)に話す。
審神者は机に肩肘ついて冷めた目で歌仙を
みつめた。

(そんな反応すると分かってたけども。)

歌仙「…まぁそれはそれで良いとして。
随分と嬉しそうだね。」

「うん。意外と仲良さそうで安心した。」

歌仙「素直じゃないのが面倒くさいんだよ。
織田の刀は。」

「おいおい。」

歌仙「大体、隠してるつもりだろうが
近景に甘えてばっかりで全くだらしがな」

「え、今甘えてるって言った?誰が?」

歌仙「織田の刀が。」

「誰に?」

歌仙「近景に。」

「えぇー!!それはない。」

ないないと手を振ってみせる審神者に
歌仙は突然立ち上がった。

「歌仙?」

歌仙「そこまで言うならついておいで。」

証拠でも見せてくれるのかと素直に歌仙に
ついていく。
無言で歩き続けていると一室で足を止めた。

歌仙「静かに覗きなよ。」

歌仙の言う通りに音をたてずに襖を開ける。

「あ。」

部屋の中には備前が静かに座っていた。
それだけじゃない。
備前の膝には不動と薬研が肩には宗三が
背中には長谷部が囲むようにもたれ掛かって
寝ている。

歌仙「…これで分かっただろう?」

抑えた声で歌仙が言う。
審神者は頷く事も忘れて魅入っていた。

歌仙「あんな態度をとってはいるが
近景は織田の刀の大事な姫様なんだよ。」

あまりにも見つめ過ぎていたからか
視線に気付いた備前と目が合う。
一瞬、戸惑った審神者に備前は口に人差し指を
当ててみせた。

柔らかい微笑みに頬が熱くなる。

「…歌仙。」

歌仙「なんだい。」

先程同様 音をたてずに襖を閉める。
歌仙に向き合うと真剣な顔で審神者は言った。

「皆、近景に甘すぎない?」

歌仙「君に言われたくないな。」

節分→←織田の姫君



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 夢小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます!ダラダラとですが更新頑張っていきます! (2018年3月10日 16時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい! (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます! (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロト | 作成日時:2017年12月25日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。