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戦力外通告、ですか? ページ31

「ち、か、か、げ〜?」

備前「…ごめんなさい。」

包帯を巻いた備前が正座をさせられ怒られている。

「またあんたは皆を庇って…。
手入れ部屋はあんたの部屋じゃないよ!」

備前「だって…。」

「だってじゃない!」

セコム達もハラハラと見てはいるが
助けには入らない。
今回ばかりは、いや今回も備前が悪いからだ。

「皆ちゃんと塗装してるしレベルも高いんだから
近景が庇わなくても大丈夫なんだよ?」

備前「でも、私は『守るため』に作られた刀。
仲間の傷つくところは見たくない。」

「だからって毎回毎回、中傷になって
帰ってこられても皆 嬉しくないし。」

乱「そうだよ!主さんの言う通り。」

五虎退「備前さんが傷ついていくのも嫌です…。」

蛍丸「俺達そんなに頼りない?」

一緒に出陣した乱、五虎退、蛍丸からも
説教をくらう備前。
蛍丸の問いかけに力強く頭を左右に振った。

備前「そういう訳じゃないんだ!なんていうか
気付いたら体が動いてるんだよね。
私より皆の方が強いってわかってるのに。」

力の無い笑みを見せる備前に
審神者はため息をついた。

「分かった。近景、あんたは当分休み!」

備前「へっ?」

「レベル上げは連結で行う。あんたのせいで
資材が足りなくなっちゃったの。文句ある!?」

備前「あ、ありません。」

「よし。…じゃぁ皆 早速で悪いけど遠征に
行ってもらえる?」

乱、五虎退、蛍丸を連れてその場を離れる。
残された備前は頬を掻いて立ち上がった。

歌仙「近景。」

備前「あれ?歌仙に小夜見てたの?」

小夜「…近景様は悪くないよ。」

備前「…うん。ありがとう。」

気不味そうな小夜の頭を撫でる。

備前「やっぱり私、向いてないかも。戦。」

小夜を抱き上げた備前は弱々しく呟いた。
そんな備前を二人は優しく撫でる。

歌仙「僕はその方が良いと思うよ。
戦なんて雅じゃないからね。」

小夜「好きじゃない事はしなくていい。」

備前「…ふふっ。ありがとう二人共。」

備前「あーあ。なんだかお腹空いちゃった。
今日の夕飯は何?」

いつもの笑顔に戻る備前。
小夜と歌仙は笑みを深くしながら台所へ向かった。

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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます!ダラダラとですが更新頑張っていきます! (2018年3月10日 16時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい! (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます! (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2017年12月25日 13時

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