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弟が増えたよ! ページ27

鶯丸「姉上!こっちへ来てくれないか。」

早朝から叩き起こされ鶯丸の言うまま
指定された場所へ行く。

備前「朝から何なの…。」

文句を言おうと襖を開けると
見たこともない赤髪の男がいた。

備前「……ん?」

鶯丸「朝早くからすまない。すぐに姉上に
会わせたくて呼んでしまった。」

奥から見慣れた緑が顔を出す。
一瞬戸惑ったが襖を閉め二人の前に座った。

備前「えーっと、そちらは…?」

大包平「お初にお目にかかる。俺は大包平。
名刀の中の名刀。刀剣の横綱とも呼ばれている。」

鶯丸「同郷の大包平だ。」

備前「ええ!?あの大包平?」

驚いたのも束の間らんらんと輝く目で
鶯丸に笑いかける。

備前「おめでとう!やっと会えたんだね。」

鶯丸「ありがとう。姉上。…大包平、
彼女は備前近景。俺達古備前派の祖になる。」

大包平「なるほど…宜しく頼む。姉者。」

備前「わーい!弟が増えたー!」

自分のことのように喜ぶ備前に鶯丸は更に
笑みを深くした。

備前「ところで主さんは?」

鶯丸「あぁ。今頃 歓喜の余り走り回っている
事だろう。」

備前「朝から主さんは元気だなー。」

和やかに笑いあう二人とは対称的に
大包平は真剣な顔のまま正座を崩さない。

鶯丸「なんだ?緊張しているのか。」

大包平「…姉者がいたとは知らなかった。」

備前「私もこーんなに格好良くて強そうな弟が
いるとは知らなかったよ。」

大包平「!そ、そうだろう!なんてったって
俺は池田輝政様に見出された刀だからな!」

備前「えぇー!?大包平は凄いんだねぇ。」

水を得た魚の如く大包平の調子が変わっていく。

(やはりな。姉上ならすぐに手懐けると
思っていた。)

自分の見立てが予想通りいったことに
満足すると静かにその場を後にした。




平野「何事ですか。鶯丸様。」

備前「あ、おはよう平野。」

平野「おはようございます。備前様。」

鶯丸「うん。平野にも皆より早く紹介したくて
連れてきてしまった。」

備前「聞いてー!私、弟が増えた。」

大包平「姉者のかっこいい弟 大包平だ!」

平野「えええええ!!!」

鶯丸「(…バカ平になるのが早かったな。)」

結局皆大好き→←初めの第一歩



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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます!ダラダラとですが更新頑張っていきます! (2018年3月10日 16時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい! (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます! (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2017年12月25日 13時

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