初めまして ページ1
「いやいや、聞いてないよ。」
渡された太刀を前に尻尾を揺らす狐を睨んだ。
「私めも今 申し上げました。」
「チッ。政府の犬が。」
「狐です。」
…今から数時間前。
「審神者殿〜!折り入ってお話が。」
「え、何。こわいんだけど。」
身構える審神者に狐は空虚から
一振りの刀を現し笑った。
「この刀を預かって頂けませんか。」
「…は？」
「ですから この刀を預かって」
「何何！？？そんな事言われたの初めて
なんだけど！絶対なんかあるでしょ！！！」
「…。」
「図星じゃん！」
後ずさりして狐と太刀から距離をとる。
狐はため息をつきながら傍らの太刀に
視線を落とした。
「私どもも悩んだのです。
この刀を具現化するべきか。
なにせ曰く付きの刀、賛否両論の中
数多くの刀剣と絆を結び信頼関係を築いた
貴方様に預かってもらい様子をみて貰えば…。」
「はあ。」
「勿論強制では有りません。ですが断れば
この刀は地下深くに封印される事でしょう。」
「うぐっ！」
「私どももそれは避けたいのです。
お願いします審神者殿。この刀を」
「だあーーー！分かった分かった。
私が面倒みればいいんだろ!」
「はい。審神者殿なら そう言って下さると
信じておりました。」
にこやかに笑う狐から太刀を奪い取ると
大事そうに抱きしめる。
「では、宜しくお願いします。
あ…そうそう言い忘れておりましたが
その刀は」
狐が言い終わる前に審神者の腕の中で
太刀が眩く光った。
光の粒が人型に変わり１人の人間になる。
「はいはーい！数多くの刀派を生みだした
備前の一振り。通称、逆賊の刀!………なんてね。」
三つ編みを肩から垂らした優しげな女性が
現れた。
「…その刀は備前近景。明智光秀の愛刀です。」
ニコニコと微笑む女性と逃げる様に消えた狐。
「こぉんのすけぇぇぇぇぇぇえ！！」
本丸に審神者の雄叫びが響いた。
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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます！ダラダラとですが更新頑張っていきます！ (2018年3月10日 16時) (
レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい！ (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます！ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロト | 作成日時：2017年12月25日 13時
