殿への愛を (ページ7)

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1週間後────

夜。寺にて政次と碁を打ってた

政次)最近百姓の間でも何も無いでございますね。

直虎)うむ。作物もできての。普通に暮らしとるらしくてな。

政次)．．．思ったのですが殿。そろそろ家臣のこともお考えと。

直虎)ん、雪之丞たちか？

政次)えぇ。直之殿は特にと。

直虎)何の話じゃ？

政次)直之殿も若いうちにかと婿を出すという話である。

直虎)雪之丞に嫁。

家臣に婿入りをすすめるか。したことの無いからな。
でも。「一生ついていきます！」────

直虎)いや。それは考えない。

政次)殿。そのまま殿のお隣にいることなどないのですよ？家臣だって何万もいるわけですし、いくらでも居ます。

直虎)それもそうだが。そう言う政次も。嫁も貰わず何が家臣じゃ。まず己のことをおかんがえては！？

政次)俺は。

なぜ戸惑ってんのか。

政次)殿。家臣と女子の間に子が授かれば、虎松様の存続となるのです。故に直之殿の子ならば強いであろうし。

直虎)雪之丞の話でこうなるのか！？

政次)殿は。直之殿に何か思いであるのですか？

思いって。好意の話なのか。

やめて欲しい。政次に言われると余計気になって仕方なくなろうであるし。

直虎)と、とにかくっ！家臣の婿入りはおわりじゃ！

我はその場から立ち去り家にもどった。