殿への愛を (ページ6)

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直虎)元はと言えばお翔様からの指図なのじゃ。

直之)お翔様。

直虎)うむ。まだ出家の頃じゃった。父が亡くなり領主が直哉の頃。直哉が徳政令を受け入れてもらうため今川へと向かうところ何者かに襲われ亡くなった。直哉は戻ったら我と一緒になると約束したのじゃ。じゃがそのまま戻らないものとなった。それから戦に出る家臣ら皆、亡くなったのじゃ。

直之)殿。

直虎)自分が殺したのだと思い込んでたのをお翔様が助けていただいた。それなら領主となってそんな世界を変えていこうと。そのお陰で雪之丞や六佐、方久に会えた。

知りたくないことも知ってしまった
直哉様。殿は今でも思いなのか。

直之)そうでありましたか。

直虎)うむ。でも今はこうして幸せじゃ！

殿はまた笑顔を浮かべた

直之)我は殿を。井伊家の領主である殿とお考えてます。しかし、殿は井伊家の姫君であろう方。それ故、我が一生ついていきます！

頭を下に下げると殿は笑った

直虎)頭をあげよ。あたりまえじゃ。そなたは、井伊家の最も重要な家臣であるからの。そなたは手放したり我はしないぞ！

女子のくせに。
いい言葉を言うであろう方

直虎)そろそろもどるかの！

殿は進んでいった。

我は殿の隣に立ち肩を合わせた

聞くのを忘れてた
殿の本当の名を────