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今日は大河ドラマの最終回直前の特番の収録日。
俺は監督と一緒に番組の収録に参加していた。
アナウンサー「いよいよ明日が最終回放送になりますけれども、吉沢さんお気持ちの方はいかがですか?」
吉沢「そうですね。一年半撮影に臨んで大変な事もありましたが、明日の放送でその期間の全てが報われると思うと嬉しい気持ちになります。ただ、終わってしまうと思うとどこか寂しさもありますかね」
アナウンサー「なるほど。監督はいかがですか?」
監督「まずはこの作品に携わってくださった皆さんにお疲れ様という気持ちが1番です。そして、皆さんに最終回を見て欲しいですね」
アナウンサー「今までの放送で思い出のシーンなどはありますか?」
吉沢「思い出か〜なんだろうな〜。僕の中ではどのシーンも思い出深いんですが、その中でも最近放送してる高齢になった役は、役として初めての年齢だったので特殊メイク等色々新鮮で勉強になったシーンですね」
アナウンサー「特殊メイクでも吉沢さんのイケメンオーラは溢れてますよ?」
吉沢「ありがとうございます笑」
アナウンサー「監督は吉沢さんのシーンいかがですか?」
監督「ん〜まぁ過去に何度か撮影した事がありますが、今回この作品で初めて父親役を演じてるシーンを見て様になっていたのは驚きました」
吉沢「なんか恥ずかしいです…笑」
俺は監督の話に内心照れながらも褒め言葉だと思い耳を傾け続けた。
監督「吉沢君ってどこかやんちゃさが残ってる人間だと思っているんですよ。少年のような一面があるというか…。だから父親になった時の人柄をどうするかっていうのを脚本の方と相談しながら撮影を進めていたら、しっかり父親の姿でオーラが出てましたね」
吉沢「本当ですか?ありがとうございます」
アナウンサー「やっぱり吉沢さんの中では私生活での変化というものが活きたんでしょうか?」
吉沢「ん〜それもありますね。娘が生まれてるんですけど、それまでは子役の子供達との接し方が分からなくて監督が仰ったようにいつも一緒になってふざけてたんですよ笑でも、娘が生まれてからは大人の落ち着いた接し方が出来るようになりましたね」
監督「吉沢君の子供がまたすっごい可愛いのよ。な?」
吉沢「可愛いですね〜笑」
アナウンサー「お父さん本人が仰るなんて溺愛してますね。」
吉沢「間違いないですね笑」
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作者名:AI | 作成日時:2023年7月7日 13時