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アナウンサー「ここで速報です。女優でモデルの内田Aさんが今年いっぱいで芸能界引退をするとの情報が入ってきました。内田さんの事務所から届いた直筆のメッセージを代読させて頂きます。『いつも応援してくださるファンの皆様、関係者の皆様内田Aは年内の活動をもって芸能界を引退させて頂きます。数年前からこの業界でお仕事をさせて頂くようになり沢山の事を教えて頂きました。私にとって全ての経験が財産であり宝物でもあります。今まで支えてくださった全ての皆様に心から感謝しています。ありがとうございました。内田A』」
このニュースを私は家で亮君と見ていた。
リビングのソファーで座りながら見ていると
吉沢「後悔してない?」
と気にかけてくれる亮君。
A「してないよ。これからは家族を第一に考えて生きていけるんだなってちょっとホッとしてる」
吉沢「そっか」
芸能のお仕事が嫌いなわけじゃない。
むしろ天職なんじゃないかと思えるくらい楽しくて大好きだった。
ただ、子供が生まれて家族の時間を取れないと歯痒さをどこかしら感じていたのは事実だ。
璃子も大きくなり寂しさというものが分かるようになった。
妻として母として生きる人生を歩んでみたいと思い始めてやっとこうして生きていける。
私の第二の人生が始まるんだ。
そう思うとワクワクでいっぱいだった。
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作者名:AI | 作成日時:2023年7月7日 13時