吉沢亮に愛されて-3- (ページ4)

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匠海と山田君が来てくれた日から暫くして、俺は大河ドラマのクランクインを迎えた。

当日はAも応援に来てくれて、監督やプロデューサー、スタッフさん皆んなに挨拶回りをしてくれた。

璃子を抱っこして子守りもしながらだから大変なはずだけど、そんな中でも俺の主演を立ててくれて男としてはこれ以上にない喜びだ。

しかし、撮影が始まると過酷さを連日痛感する日々。

時代劇衣装のセット為入り時間は早く、休憩も衣装崩れがないようゆっくりとは過ごせない。

ドラマや映画と違って早めに撮影が終わる事はほとんど無く、逆に撮影が遅れてる日が多いので夜中や明け方に終わるなんて事が多々ある。

そんな中でも座長として現場の雰囲気を盛り上げないといけないし、台詞や立ち回りを覚えないといけない…等で俺の頭は不安でいっぱいだった。

だけど、璃子の機嫌がいい日はAが必ず顔を出してくれて差し入れも手配してくれるから、その辺は頼らせてもらっているおかげで俺は何とか毎日を過ごせていたのだった。

そして今日も撮影が押していて時刻は夜中の2時半。

俺は一旦休憩に入ってスタッフさんや他の共演者さんと話していた。

高良「亮君遅くなったけど結婚おめでとう。そしてお子さんも生まれたよな？Wでおめでとうだ」

吉沢「健吾君ありがとうございます。半年前くらいに生まれました」

高良「結婚生活はどう？」

吉沢「安心しますし仕事も独身の時に比べて頑張れますね。娘が可愛くて可愛くて何でも出来ちゃいます笑」

高良「やっぱりそうなるのか〜先日奥さんと娘さんに会ったよ」

吉沢「その節は妻と娘がお世話になりました」

高良「やめてやめて。そんな畏まった吉沢亮見てると変な感じする笑」

吉沢「フッやっぱりちょっとふざけてる印象あります？笑」

高良「うん、話してみたら意外とフランクでふざけてた笑」

スタッフ「吉沢さんお願いします‼︎」

会話している最中に、スタッフさんから呼ばれた俺は

吉沢「じゃあ行ってきます」

と、一言挨拶をしてスタジオへ向かった。