episode121 ページ31
私は半間に蹴られてコンクリートに体をぶつけ動けないまま、武道君がエマを呼ぶ声のする方に目を向けた。
嘘…
なんで…
A「…エ…マ……?」
痛い体でどうにか精一杯の声を出して、エマを呼び続けても反応がない。
花垣「エマちゃん‼︎」
武道君が何度も名前を呼んでいると
佐野「エマ?何があった…?」
そこには呆然と立ち尽くすマイキーとその後に走って来た乾君。
そして私の1番近くにいたのは黒川イザナだった。
花垣「ごめん、マイキー君…。バイクが突っ込んできて、Aちゃんが俺達を守ろうとしてくれたんですけどAちゃんは半間に蹴られてそっちに…でも意識はあります。ただ、エマちゃんは稀咲にバットで頭を殴られました…」
佐野「ハッ‼︎」
その様子を壁に持たれながら聞いていた私の元に、スッと歩いて来た黒川イザナ。
A「‼︎ハァ…ハァ…」
黒川「Aちゃん。フフっ俺のAちゃん。今夜横浜第7埠頭においで?東卍を救いたかったらね?」
そう言って不気味な笑顔を見せながら黒川イザナは何処かへ歩いて行った。
佐野「A‼︎大丈夫か?」
A「うん…ハァハァ…エマちゃん…助けて…」
そう言ってマイキーはエマを背中に担ぎ、武道君は私を支えながら病院へ向かった。
病院までの時間は私達にとってあまりにも切なすぎる時間だった。
マイキーとエマの兄妹の会話に2人の愛が感じられて、エマがどれだけドラケンを愛していたのかもすごく伝わった。
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作者名:AI | 作成日時:2023年5月6日 18時