episode54 ページ9
任命式から数日後の今日は、マイキーのお兄さんである真一郎君の命日。
マイキーとドラケンと武道君と千冬君と一緒に、佐野家のお墓参りに来ていた。
お墓の前で手を合わせるマイキーに向かって
花垣「真一郎君の事場地君と一虎君から聞きました」
と言う武道君。
佐野「そっか兄貴の話聞いたか」
龍宮寺「かっけぇ人だったな真一郎君」
佐野「うん」
みんなのやり取りを聞いていて真一郎君のことを思い出した私。
ドラケンのいう通り本当にかっこいい人で、私達みんなのお兄さん的な存在だった。
私は何回かしか会った事ないけどいつも可愛がってくれて一緒に遊んでくれた思い出もある。
そんな中に起きたあの事件…。
聞いた時はみんな驚きと哀しさでいっぱいだった。
マイキーもエマも悲しみに暮れ、周りの私たちも当時はまだ幼く2人をどう支えてあげたらいいか分からなかった。
龍宮寺「タケミっち、俺らも分かってんだ。あの事件は今更どうにもならねぇ。場地も一虎もあんな事したかったわけじゃねぇ」
佐野「そう」
と言って立ち上がるマイキー。
佐野「今更しょうがねぇって分かってる…でも、心がついてこねぇ」
マイキーのあの顔…
あの時哀しみに暮れてた時の目だ。
私は心配な気持ちでマイキー達の後ろを歩いているとマイキーが話を続けた。
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作者名:AI | 作成日時:2022年8月20日 16時