【東リベ】l'amour c'est 《season2》 (ページ38)

今日:4 hit、昨日:22 hit、合計:39,217 hit

episode82 ページ38

大寿「聖夜の鐘まで俺の勝利を祝福してる‼︎無敵のマイキー破れたりぃ‼︎」

そう雄叫びを上げる大寿君。

それとは別に私達は絶望感と怒りに満ち溢れていた。

花垣「そんな…一発で…」

三ツ谷「大寿テメェェェェ殺す‼︎」

A「やめてー三ツ谷君‼︎」

今にも本気で殺しに行きそうな勢いの三ツ谷君に、大声で叫ぶことしかできずにいると
　

サッ…

大寿君の後ろで物音も立てずに立ち上がるマイキーの姿。

大寿「‼︎」

三ツ谷「‼︎」

皆が驚きその様子を見つめていると

佐野「聖夜(いのり)は終わった」

と、言いながら目の前の大寿に鋭い目を向けた。

そのまましばらく沈黙が続いていると

乾「もうやめておけ佐野万次郎。テメェとボスじゃレベルが違う。お前はボスの覇道に転がってる小石にすぎねぇ」

そう言って出て来たのは黒龍の幹部メンバーの1人。

確か…乾って言ったっけ…？

私は前に話してたマイキー達の会話を思い出そうと必死に記憶を遡っていた。

そんな中視界に入ったマイキーは、顔つきこそ凛々しくしているが立っている体はフラついていて、さっきの一発がかなりきいている事が分かったのだ。

A「マイキー…」

私の口からは自然と小声が漏れていて、誰の耳にも届かず緊張感漂う空気に包まれて消えた。

大寿「今日1番の力でぶん殴ったんだけどな。さすがに一発じゃ沈まねぇか」

三ツ谷「マイキー…」

花垣「ハァ…ハァ…」

佐野「はぁ…一発もらったのは自分への戒めだ」

大寿「あ？」

ダンッ‼︎‼︎‼︎‼︎

大寿君が言葉を発したとほぼ同時に物凄い音が聞こえて来た。