episode79 ページ35
佐野「三ツ谷が走った方向こっちだよな?」
龍宮寺「あぁ」
私達は三ツ谷君のインパルスの音がした方向に向かっていて、どこにいるのか探している最中だ。
すると前方から大量のバイクの音が聞こえてきて、ある建物が目に入ってきた。
A「ん?教会?」
龍宮寺「ここだな」
教会の目の前でバイクを停めマイキーを先頭に敷地内に入ると、目の前には100人はいるであろう黒龍の姿。
そして私達の足音に気づいたメンバーは一斉にこちらを振り向き、怒りの表情を向けた。
佐野「ケンチン」
龍宮寺「あぁ?」
佐野「ここを頼む」
龍宮寺「フッ了解」
佐野「A行くぞ」
A「うん…」
そう返事をしてマイキーのすぐ後を追った。
しかし黒龍はそう簡単には道を開けてくれる筈はなく、マイキーに向かって暴言を吐き戦闘モードに入っている。
黒龍メンバーA「おい‼︎東卍じゃねぇか。女もいるぞ〜。お前ら行くぞぉぉぉ‼︎」
黒龍メンバー一同「うおぉぉぉぉ‼︎」
そう叫びながら私とマイキーに向かってくる。
佐野「……」
ドスっ‼︎ドスっ‼︎
目の前の敵を無言のまま一撃で倒していくマイキーの姿。
私は怯えながら必死にマイキーの側を離れなかった。
すると、その様子に気づいたのかぎゅっと私の手を握ってくれるマイキー。
その手の温もりのあまりの安心感に不安な気持ちが一瞬にして消えさり、気づいた時には教会の入り口まで辿り着いていた。
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作者名:AI | 作成日時:2022年8月20日 16時