episode69 ページ25
あれから数日。
今日は幹部集会が開かれる事になりAとケンチンととある場所へ来ている。
話題は黒龍がタケミっちに暴力を振るった事。
そして三ツ谷んとこの副隊長八戒が黒龍総長の大寿の弟だという事だった。
各々全員が揃うまで沈黙を続けていて、隣にいるAも場地の件をまだ引きずっているのか一点を見つめたまま。
そんな俺も実はこの集会に集中出来ていない。
血のハロウィンと呼ばれる抗争が終わって以降、自分の事や変わっていく状況の変化を受け入れる事に必死だった。
前から気になってはいたのだが、最近俺を悩ませている自分の中にある「黒い衝動」
怒りや悲しみ等負の感情がピークに達するとたまに現れていたそれは、時間が経つにつれ現れる頻度や長さが増してる事に俺は最近気がついた。
いつもは自分の中で制御出来ていたにも関わらず、血のハロウィンの時だけは全く制御出来なくて、我に返った時には目の前に意識朦朧の状態で人が倒れていた。
黒い衝動が発動してる時の事は、正直何も覚えていない。
まさに二重人格というべきか、そんな感覚なのだ。
そんな事を頭で考えていると目の前の幹部が話し始めた。
ナホヤ「まさか八戒が黒龍総長の弟だとはな」
武藤「知ってたんだろ三ツ谷?」
三ツ谷「……」
半間「黒龍とかメンドくせ」
稀咲「やるしかねぇだろ」
龍宮寺「幹部全員集まったな?」
みんなの話し声を聞きながら、ケンチンのその一言を耳にした俺は
佐野「入れ!」
と一言放ち倉庫の入り口の方に目を向けた。
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作者名:AI | 作成日時:2022年8月20日 16時