【東リベ】l'amour c'est 《season2》 (ページ19)

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episode64 ページ19

圭ちゃんは空を見上げながらみんなに聞こえる声でこう続けた。

場地「参番隊隊長は稀咲じゃねぇ…ハァハァ…。東京卍は俺ら6人で立ち上げた。どんな理由があっても参番隊隊長はパーだけなんだ。」

そう涙ぐむ圭ちゃんの姿に周りのみんなも涙を浮かべ話に耳を傾けた。

場地「パーちん…三ツ谷…ドラケン…マイキー…一虎…ハァハァ…あいつらは俺の宝だ。俺1人で何とかしたかった…Aを救ってやりたかった…。でもまぁ…無理そうだ…」

松野「ウゥ…場地さん…」

場地「俺は自分で死んだ…マイキーが一虎を殺す理由はねぇ…」

A「‼︎圭ちゃん…」

場地「いよいよだなぁ幻覚まで見えてきやがった。A…お前は俺の分まで幸せになれ…。俺は空からずっとお前達を見守ってるから…ハァハァ…千冬、タケミチ…マイキーとA、東卍をお前らに託す」

花垣「んっ…ウルウル…場地くんそんな事言わないで…死んじゃだめだ…」

千冬「ウッ…グスン…」

場地「フッ…A…最後に笑ってくれよ…」

必死に声を出してそう言った圭ちゃんに私は涙を拭き、溢れ出てくる涙を堪えて1番の笑顔を見せた。

A「圭ちゃん…ありがとうね…大好き…」

そう伝えると圭ちゃんも笑ってくれてそのまま天国へと旅立った。

みんなが悲しみに暮れる中マイキーは怒りに狂い一虎君を殴り始めた。

佐野「殺す…殺す…殺す…」

そう言って殴り続けるマイキーの目は感情が感じられなくて…

一虎君を見ると明らかにもう意識が朦朧としていた。

A「マイキー‼︎」

私は2人の間に立った。

佐野「どけ。てめぇも殺すぞ」

そう言いながら私に殴りかかろうマイキー近づき

殴られるっ‼︎

そう覚悟した私は目を瞑った。

あれ？

痛くない…

来るはずの痛みが来なくて目を開けると、私とマイキーの間に立ち塞がる武道君の姿があった。