【東リベ】l'amour c'est (ページ45)

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episode44 ページ45

どうして…？

私の両親の事誰も知らないはずなのに…

稀咲って男何者なの？

私はそんな事を考えながら病室へ向かった。

私の両親は裏社会の人間で、表向きはサラリーマン経営として生活しているけれど本当は人にはいえないような仕事をしている。

小さい時にこっちに引っ越したのも、その社会で父が大出世をしたのがきっかけで今では裏社会のトップに君臨するほどの権力を持っていた。

私と一緒に住んでるのは仮の両親で本当の両親とはもう何年も会っていない。

小さい時以来だから、正直誰がお父さんで誰がお母さんなのか分からなくなっていた。

こんな事知ったら皆んな私の事軽蔑する…

稀咲の提案について色んなことを考えていると

佐野「A‼︎」

A「えっあ、病室ここだった‼︎」

佐野「大丈夫か？ボーッとしてたぞ」

A「大丈夫。あれ、みんなは？」

佐野「今日は帰るって。また来るって行ってたよ」

A「そっか〜」

佐野「なぁA。みんなと話してたんだけど、今回の一件で今までみたいにAを色んなところに連れて行くのはリスクがあるって話してて、今まで通り東卍の姫である事は変わりない。ただ、祭りごとの参加に関しては控えた方がいい事に決まった」

A「分かった。皆んな心配してくれてありがとう」

佐野「…」

A「マイキー？」

佐野「お前何も分かってねぇよ」

そう言いながらマイキーは私を抱きしめた。